ネットマネー 2017年5月号より一部を特別公開!

5月号のテーマ3月決算で業績絶好調のお宝株

3月末に権利確定となる銘柄の権利付き最終日は3月28日(火)。優待・配当取りで、個人投資家が1年で最も忙しい月を迎える。

しかし、実際に企業が決算の内容を発表するのは4月下旬から5月上旬にかけてだ。

それを先回りして、好調のうちに決算を終えそうなお宝銘柄を株プロたちが選定した。今から仕込んで、上昇を待つのが賢い投資だろう。

※株価データは2017年3月8日現在。PER(株価収益率)予想、PBR(株価純資産倍率)は実績。チャートは日足。JQ=ジャスダック。

エイジス

精度の高い棚卸しサービスを提供。4期連続の増収増益予想

国内初の棚卸し代行サービスの会社。独自の棚卸し技術の確立と人材とシステム投資により作業改革と生産性向上をし、世界最高水準の棚卸し技術を誇る。売上高の約75%は棚卸しサービスだ。また、売上高の約16%を占めるリテイルサポートサービスは売上高が堅調。

2016年3月期の経営成績は、「国内棚卸サービス」「海外棚卸サービス」「リテイルサポートサービス」という3つのセグメントがすべて増収増益を達成。売上高、営業利益、経常利益、純利益がいずれも過去最高で、2017年3月期も4期連続の増収増益となる見通し。増配予定だ。

2017年3月期が最終年度となる中期経営計画についてはすでに2回も上方修正しており、2017年3月期の業績予想もさらに上方修正が期待できる。また、9月末時点の株主に対して100株で3キロのおこめ券がもらえることも魅力。

株価は5000円を底値にダブルボトムを形成しつつあり、再度6000円台を目指す展開が予想される。


関東電化工業

半導体向けの特殊ガスと電池材料が好需要。株価は中長期的に上昇へ

半導体関連と、EV(電気自動車)用のリチウムイオン2次電池関連という2つのテーマが業績に寄与している点が評価材料。半導体の製造工程で使われる特殊ガス、六フッ化タングステンは、増産するほどの引き合いだ。

半導体業界ではIoT(モノのインターネット)などの普及で高い性能が求められ、通常のNAND型フラッシュメモリーを積層化した3D(3次元)化の動きが出てきている。チップ構造が複雑なために、これに対応できる半導体用配線材料特殊ガスの六フッ化タングステンのニーズが高まっている。

一方、EV用のバッテリーは一回の充電での走行距離をいかに延ばすかが焦点。同社はリチウムイオン電池用電解質、六フッ化リン酸リチウムも手がけている。業界関係者によると同社製品は結晶がきれいで、これが走行距離を延ばすのに適しているという。

2017年3月期予想を増額したが、2018年3月期には2ケタの営業増益が有望。株価も中期的には上昇トレンドの継続に期待したい




サイバネットシステム

製品の設計を支援するソフトを開発、提供。自動車関連分野に活路

富士ソフトの子会社でCAE(コンピューターによる設計支援)に特化したITソリューション企業だ。

これまで製品を量産化する場合、量産化の前に試供品を何度も作り、そのつど不具合なところを修正して、ようやく量産化に踏み切るというのが通常だった。しかし、CAEは設計した製品を実際に作る前段階においてコンピューターでシミュレーションができるソフトで、試作品を作る前に最適な設計を短期間で実現できるシステム。

今後、自動走行など新たな巨大市場が幕を開ける自動車業界を中心に攻めの姿勢を高め、2020年12月期の売上高300億円超、営業利益は30億円超を目指す中期経営計画を推進中だ。

今2017年12月期の売上高は174億円(前期比8・5%増)、営業利益は14億円(同36 ・2%増)、純利益は9億円(同94 ・8%増)の見通し。配当は第2四半期末が7・22円(前年同期末6・5円)、12月期末が7・22円(前期末6・5円)と増配を計画している。




新日鐵住金

鉄鋼の市況改善により業績も急回復中。海外向けに売り上げが増加

粗鋼生産量で世界第2位の鉄鋼大手。

業績は急回復中だ。原料炭価格の高騰の影響により2017年3月期の経常利益は前期比35・3%減となる見込みだが、会社計画は、第3四半期決算発表に合わせ上方修正された。

国内の鉄鋼需要は、建設向けや自動車向けを中心に増加しており、回復基調。海外需要も、中国や北米、ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国で堅調に推移している。国際市況についても昨年初めに底打ちし、原材料価格上昇の影響を受け、同第3四半期に入り市況が上昇するなど需給の改善が著しい。

今後も、2020年の東京五輪、インドや東南アジアでの需要の伸びが予想される。また、中国では在庫の積み増しによる鉄鋼需給の改善が期待される一方で、供給側も改善中だ。その結果、中国メーカーより、中国以外のメーカーに恩恵があるとの見方も指摘されている。業績は上半期にボトムを打ち、下半期から急回復中だが、価格転嫁が本格化する2018年3月期にはさらに拡大が期待できる。




東京精密

半導体製造装置のメーカー。IoT社会の到来で市場は活況に

半導体製造装置と精密測定機器の製造・販売メーカー。

すべてのものがインターネットで結ばれるIoT時代の到来で、膨大な情報量が日常生活と直結することになる。2020年には全世界で約500億台の機器がネットとつながるといわれており、データ量は現在の6倍水準になり、半導体の大容量化・高速化が求められた。そこに記憶素子が平面ではなく立体方向に積層化された革新的な3D NAND型フラッシュメモリーの誕生となり、半導体製造装置業界に新風が吹き始めた。

同社は2月7日、パナソニックと半導体製造装置の共同開発・販売提携を発表した。

2017年3月期予想は、半導体メモリーの検査と切断に使う装置が伸び、自動車部材の計測機器の不振を補うが、研究開発費が増えて最終減益だが年9円増配の予定。2018年3月期は半導体製造装置が好調で、増収増益の予想。

チャートは過熱感がない上昇トレンドとなっている。同業種のディスコが先行する中、2006年1月の8840円を目指していくだろう。




芝浦電子

温度センサーに使われる半導体部品を生産。新興国向け売り上げ増大へ

温度変化に応じて電気の流れにくさ(抵抗値)が変わる半導体部品、サーミスターのトップメーカー。マイナス50度から1000度までの温度領域をカバーする豊富なラインアップを有する。

エアコンや自動車に搭載される温度センサー向けの需要が順調に拡大。FA(工場自動化)などによる原価低減効果もあり、2月6日に2017年3月期業績予想を上方修正した。営業利益は前期比38・3%増の23億円を見込む。

今後も環境対応や自動運転の普及を背景に、自動車の電装化が加速する見通し。エアコン市場では大手メーカーによる新興国の開拓が進むとみられ、事業環境は好調だ。高温対応サーミスターなどの需要拡大が想定される。2018年3月期の営業利益は、2008年3月期に記録した過去最高益24億5700万円が視野に入ってきた。

株価は昨年9月から上昇基調を強め、今年に入り約2年4カ月ぶりの高水準を回復。だが、株価指標面での割高感は小さく、下落局面があれば押し目買いの好機と捉えたい。




三協フロンテア

仮設ハウスの製造・販売やレンタルを提供。大幅な増収増益を達成

同社は、仮設ハウスの製造・販売、レンタルおよび販売を手がける。直近発表した2017年3月期第3四半期では、売上高275億2900万円(前年同期比21・4%増)、営業利益41 億9400万円(同58・0%増)、純利益24億1500万円(同46・2%増)と大幅な増収増益を達成した。

主力の仮設ハウスは、東京五輪などに伴う首都圏の建設工事の活発化で大きく需要が増加しているほか、熊本地震の復興需要も追い風にいる。レンタル、販売を問わず絶好調に推移。通期業績予想に対する営業利益の進捗率は、第3四半期時点で80・6%と高く、好決算に期待したい。

また、東京五輪や熊本地震復興による需要は当面続く可能性が高いことや、同社はASEAN諸国への新規開拓に注力し始めていることから、中長期的にも業績拡大が期待できそうだ。

好調な業績を背景に、短期・中期・長期ときわめて強い上昇トレンドを形成している。また依然割安感のある水準であることから、よりいっそうの株価上昇が期待できるだろう。





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(画像=ネットマネー)