ネットマネー 2017年6月号より一部を特別公開!

5月の株主優待銘柄は30銘柄程度と少なめですが、最低投資金額は高め。優待デビューの月としてはちょっと寂しい感じがしますが、いいことも。悪材料にも負けない勢いのある銘柄が多いのです。上手に売買すれば優待品をもらって、しかも売却益も狙えますよ。

優待を極めれば人生はバラ色!

連載第17回
悪材料にも負けない強い優待銘柄を狙う

5月の本決算時のみ優待を出す銘柄は、優待品が魅力の場合も

5月の株主優待銘柄は30銘柄程度で、4月の銘柄数とほとんど変わりません。ただ5月は、優待内容が魅力的な銘柄は最低投資金額(優待をもらうために必要な株数×株価)が高い傾向にあり、優待デビューの月としてはあまり恵まれていないようです。

とはいえ、事業年度決算となる5月の本決算のときしか優待を出していない会社が多いので、年に1回のお楽しみとして取ってみるのもいいかも。最低投資金額が20万円未満(2017年3月末現在の株価で計算)の銘柄では、左ページで取り上げなかったオオバ(東1・9765)のおこめ券1枚(1kg相当分)をはじめ、イーサポートリンク(JQ・2493)の青森県産100%りんごジュース1l×3本、三機サービス(東2・6044)のクオカード1000円分、宝印刷(東1・7921)の1500円コースの選べるギフト、東武住販(JQ・3297)の本社のある下関市にゆかりの食品2000円相当などがあります。

優待銘柄は外国人投資家の資金が入るような大型銘柄ではないケースが多いので、ちょっとしたニュースで株価が大きく動くことがあります。たとえば、3月の優待銘柄だった城南進学研究社(JQ・4720)は2月27日に「株主優待制度の導入に関するお知らせ」がリリースされました。内容は3月末・9月末現在の株主にクオカードを500円分ずつ贈るというもの。すると今年に入ってほぼ350円前後で推移していた株価が終値ベースで2月27日に460円、28 日には514円まで上昇し、それ以降、権利落ち日の3月28日まで480~490円前後という高値水準を保っていました。この銘柄を350円のときにたまたま投資目的で1単元の100株購入していたら、株主優待制度を導入するというニュースにより3万5000円が5万1400円に増えたわけです。ただ、悩ましいのは500円分のクオカードをもらうために権利確定日まで保有し続けるべきか、ということ。

私なら株主優待を狙わず、売って利益を確定すると思います。

株価は毎日チェック。大きな動きがあれば原因をすぐに確かめる

もちろん、すでに株主優待を実施している銘柄もニュースにより大きく動くことがあるので、できれば株価を毎日チェックすること、株価が大きく動いたときに原因を突き止めること、そして定期的に会社のホームページでIR(投資家向け情報提供)ニュースをチェックすることを心がけてください。

城南進学研究社のケースに当てはめると、2月27日に株価が大きく動いているので、ホームページで株主優待制度が導入されたことを知って、28日に売り注文を出しても十分な利益が得られたはずです。

5月のおすすめ優待銘柄は下で紹介している、ニッケ(東1・3201)、サカタのタネ(東1・1377)、クリエイトSDホールディングス(東1・3148)、サツドラホールディングス(東1・3544)です。このうちニッケは昨年3月1日に1単元を1000株から100株に変更したので買いやすくなりました。サカタのタネは2015年にTPP(環太平洋経済連携協定)銘柄として注目を集めていましたが、トランプ大統領がTPP離脱を決めても株価は好調です。2017年5月期の通期業績予想が計算ミスで2ケタの増益予想から一転して減益となっても持ちこたえているので、株価が下がったタイミングで買うことができればおもしろそうです。