ネットマネー 2017年6月号より一部を特別公開!

買ったはいいけれど、どこで売ればいいのか、もう少し保有したほうがいいのかわからない…。 そんな疑問にプロがお答えします。 投資アドバイス付きの超親切連載です!

チャーム・ケア・コーポレーション
ジャスダック・6062/100株 2369円

Q 業績が好調だったので、今年1月に同社の株を2700円で買いました。株価は3月末まで下げていますが、しばらくは様子見でいいでしょうか?今後の展開も併せて教えてください。
A 1月に2700円で買ったということは、1月4日に3130円の高値をつけていますので、高値をつけた後の押し目で買ったことになります。その後は、上値を切り下げながらの下げ基調です。業績は前2月期の中間決算発表でも好業績だったので、いったんは買われましたが、その後は下落。好業績を理由に株を購入したのに、好業績を発表しても下降トレンドが変わらなかったので、損切りがおすすめです。

私は、株式投資は「買った理由がなくなった場合が売り場」と考えています。好業績=株価上昇という理由で株を買ったのに、下降トレンドが続いているのなら、買うべき理由が間違っていたのでしょう。足元は積極的な出店政策で増収増益の好業績ですが、有利子負債は多く、自己資本比率もかなり低い水準です。株価指標面からも、大きな割安感が感じられません。株価4倍高の後の調整局面がしばらく続きそうです。

三菱重工業
東証1部・7011/1000株 440.8円

Q トランプ米国大統領誕生で同社に追い風が吹くと思い、500円台で購入しました。値動きは芳しくありませんが、復調の兆しも感じられます。ホールドでも大丈夫でしょうか?
A 購入理由がトランプ大統領誕生による追い風とのこと。これは大統領が国防費の拡大に前向きで、同社にも恩恵があると読んだのだろうと思います。ただ、仮に国防費が増えても、前期の売上高を約4兆円と見込む同社の業績を変えるほどではないでしょう。また、予算を削減するためのオバマケアの代替法案を撤回するなど、財政に関しては先行きがさらに見えにくくなっています。

一方、赤字事業の損失が一巡することで今2018年3月期は営業増益に転じる公算が大。ただ、期待の小型ジェット旅客機「MRJ」は納入延期となっています。火力発電事業では不採算案件に絡み、共同出資会社の日立製作所に約7600億円を請求していますが、先行きは不透明です。PBRは1倍割れと下値不安は小さいものの積極的な買い材料は不足気味。長期保有が前提なら持続も可ですが、短期投資ならほかの銘柄への乗り換えがお勧めです。

松田産業
東証1部・7456/100株 1438円

Q トランプリスクで金価格が上昇しているという報道を耳にして、同社の株を1500円台で買いました。株価はじわじわと上がっています。売値メドと今後の展開について教えてください。
A 早めの利益確定をお勧めします。松田産業は貴金属のリサイクル事業を手がけており、金価格との連動性が高いのは事実です。金価格が上昇すれば、連想買いを誘い、同社株が上昇するという傾向はあります。ただ、トランプリスクが存在するのであれば、当然その前にはトランプラリーがあったわけで、そこのところの整合性があまりしっくりこないのです。しょせん〝こじつけの報道〞と思われるので、このままが中長期的なトレンドを形成するものではないと考えます。

また、トランプリスク以外にも金価格を動かす要因があるので、そちらを重要視する必要があります。それは米ドルとの関係です。金価格というのは「ドルの価値を測る尺度」のような存在であり、ドルと金価格は「コインの裏表のような関係」になっています。劇的にドル安が起こる何らかの理由があれば、今後、松田産業株を保有する意味も出てくるかもしれません。

メタップス
東証マザーズ・6172/100株 2823円

Q 今年もAI(人工知能)関連銘柄がアツイということで、同社に投資しました。株価は買値のほぼ横ばいの3000円を狭んだ動きですが、売値の水準を教えてください。
A いったん損切りすることをお勧めします。AI関連銘柄は、中長期的な視点からはとても魅力的なテーマであることに間違いありませんが、ここのところ株式市場の注目はAI関連から遠ざかっています。同社の株も1月初めに上場来高値の4485円をつけて以降、利益確定売りに押されて下降トレンドを形成しその後はもみ合い状態。一度形成したトレンドは反転しにくいものです。そのまま下げる可能性もあります。購入時の想定とはまったく異なる株価の動きをしていることや、反転上昇のための材料が見当たらないことを考慮すると、売値のメドなどは考えずに損切りされてはいかがでしょうか。

どうしても同社株に注目したい場合は、再びAI関連銘柄が注目され、5日移動平均線が25日移動平均線を大きく上回るなど、明確な上昇トレンドに戻ったタイミングで、再エントリーされるといいかと思います。