ネットマネー 2017年6月号より一部を特別公開!

日本株と日本の金利が逆相関なのは誰もが知っていること。でも、意外なことに日本株と米国の金利は同じ動きをしているのです。ここから生まれる今月の投資作戦とは? 

世界の景気を反映する日本株は米国の金利とそっくりな動きに

「株式と債券は逆の動きをする」というセオリーをご存じでしょうか。これは投資の教科書にもよく載っており、金融市場では一般的な知識です。株式が上昇するときは債券価格が下落(金利は上昇)し、逆に株式が下落するときは債券価格が上昇(金利は低下)するなど、逆の動きします。

 日本でも日本株と日本の国債は逆の動きをしがちです。ここでもうひとつ注目したいのが、日本株と米国の長期金利(米国債)も連動しているということです。意外な印象かもしれませんが、過去をさかのぼってみると、日本株のチャートと米国の長期金利のチャートは同じような動きをしています。

 その背景として2つの理由が挙げられます。1つ目は、「日本株は世界の景気敏感指数」といわれるように、世界景気のよしあしを色濃く反映する傾向があることです。世界景気の〝体温〞を示す米国の長期金利が上昇すれば、日本株も上昇するのでは……と考えればいいでしょう。

 2つ目は、米国の長期金利の上昇に伴って、日米金利差が拡大し、円安・ドル高傾向になるためです。日本株は円安を追い風に上昇することが多いので、為替市場を通じて日本株と米国の長期金利との関係性が強まっているといえるのでは?

 昨年11月の米国大統領選挙以降、日本株と米国の長期金利の連動性はさらに強まっています。米国の10年国債利回りは、昨年12月に2・6%台をつけた後に上昇が一服し、今年に入ってからは2・3〜2・6%で推移しています。日本株も同じような動きで、日経平均株価は年始から1万8500〜1万9500円ぐらいの価格帯でのもみ合いが続いています。

 つまり今後、日経平均が2万円の大台に乗せるためには、米国の長期金利の上昇が不可欠なのではないでしょうか。

 日本株の先行きを占う意味でも米国の長期金利の動向からは目が離せません。