ネットマネー 2017年7月号より一部を特別公開!

見どころは迫力のアクションシーン。「正義とは何か」という普遍的なテーマをまっすぐに描いた作品です

「0・1秒で魅せる芝居」を大事に意識して演じた

俳優生活10周年、ヒーローものとは無縁だなと思っていた中で今回のお話をいただいて、最初は戸惑いました。

もちろん、タツノコプロのアニメ『破裏拳ポリマー』をリアルタイムで見ていたわけではないし、原作もまったく知らなかったんです。

でも、映画の準備稿を読ませていただて、主人公・鎧よろい武士(たけし)の、今どき珍しいくらいのまっすぐなキャラクターや、いい意味での〝昭和っぽさ〞が、逆に僕には斬新に思えて、ぜひやらせていただきたい、と。

見どころは、やはりアクションです。監督の坂本浩一さんは、自らジェット・リーらと戦っていたアクション俳優。その坂本監督が直々に、裏拳やカンフーなど、いろいろな格闘技の要素を取り入れながら4カ月間、みっちり稽古をつけてくださいました。

「破裏拳流」というジークンドーをもとにした架空の流派なんですが、型がとても綺麗なんです。もともと原作のアニメも、ブルース・リーが発する怪鳥音をモチーフとしたキャラクターでもあったので、ブルース・リーの動きを研究したり、ジャッキー・チェンの映画も見て、表情やちょっとした顔の振り方なんかも参考にしました。本当に、首の動きひとつで、まったく違って見えるんですよ。「0・1秒で魅せる芝居」、みたいなところを大事にしたいと、意識して演じたつもりです。

坂本監督がこだわって、それに何とか食らいついて出来上がった独創的なアクション。どんな方にも楽しんでいただけると思いますが、特に40代から50代の世代の方が好きなものをギュッと集めたような作品になっているのではないでしょうか。

個人的には、最近のヒーローものでいうとバットマンが原作の映画『ダークナイト』シリーズが大好きです。『ダークナイト』以前とそれ以降では、ぜんぜんヒーローの捉え方が違うんじゃないかと僕は思っていて……。

ヒーローの苦悩、そこにあるリアルな人間っぽさがいいんですよね。非現実的な特殊装甲スーツを着たヒーローなのに、中身の人間がとても人間くさかったりする。

そういう意味では、僕が演じる『破裏拳ポリマー』の鎧武士も、かなり人間くさいヒーローだと思います。普段は頼りないけど、根っこには、まっすぐな正義感のある男。

撮影では、特殊装甲スーツを身につけて全力でアクションを演じることに、さすがに苦労しました。でも、どんな仕事も9割がしんどくて、1割は楽しい。今回の役を演じて、また一歩、自分の目標に近づけたと思っています。

お金に関しては、「回すもの」という考え方です。僕自身、特に物欲はないんですけど、お世話になっている人にプレゼントしたり、後輩におごったり、人を喜ばせるためにパーッと使うのが大好きです。だって、お金がたくさん回って動けば、みんなが幸せになれますから。