ネットマネー 2017年7月号より一部を特別公開!

高PER上等!”成長&割安”を探せ

おなじみの指標から見て超割高でも利益の伸びがセットならOK!

PERを利益成長率で割った「PEGレシオ」で割安成長株を探し、ネットキャッシュの豊富さで高配当株を選ぶ。さらに期初予想が控えめな上方修正グセ銘柄を狙う10万円株投資術とは?

「低PEGレシオ」とネットキャッシュで攻めろ

岡三証券のシニアストラテジスト・小川さんが成長10万円株のターゲットにするのは「低PEG(ペグ)レシオ」株。

「PEGレシオはPERを1株当たり利益成長率で割った指標。PER100倍というと割高すぎて買えない気がしますが、毎年の利益が100%、つまり2倍のペースで伸びていればPEGレシオは1倍。翌年にはPER50倍、2年後には25倍まで下がるので、決して割高とはいえません」

つまり、このPEGレシオを使えば、成長株の中の割安株を探すことができるわけ。

10万円株の中では総合商社の丸紅、トラック用部品のプレス工業などがPEGレシオ1倍以下の成長割安株候補だ。「一方、高配当10万円株の敵は減配リスク。その減配リスクを避けるには、現預金から有利子負債を引いたネットキャッシュが豊富な企業がおすすめ」

時価総額361億円(2017年4月末現在)に対して282億円の現預金を保有する東北新社などが有望だ。

「3月期決算の発表が一通り終わった今は、期初予想が控えめで上方修正グセのある銘柄も狙い目です。控えめな期初予想で株価が下がった今、仕込んでおけば今後の業績上方修正による株価上昇に期待できます」

過去3期の各期初から期末の通期に会社予想の営業利益が10%以上、3期連続で上ブレした銘柄は東京エネシスや関東電化工業など。下のランキングをご覧あれ。

植草まさしの10万円お宝株6大キーワード 18銘柄

キーワード①【ESG銘柄】はイケる

ESG(環境、社会、企業統治)面で優れた企業には、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)など長期投資家が歓迎の意向を示している。独自の環境活動、地域貢献、情報開示の表彰など他社にない特徴のある企業をGPIFが買えば、ほかの機関投資家も追随する可能性が高い。長い目で見れば、ESG銘柄は優秀な人材獲得にも有利に作用することになる。

キーワード②【月次好調】で右肩上がり!

ここ数カ月の月次業績データが右肩上がりの企業を選んでみた。月次動向はたとえ売上高と粗利益率(売上高総利益率)だけだったとしても、開示されているのといないのとでは雲泥の差がある。月次開示を続けている企業は、好業績でも低迷でも逃げ隠れしない企業ということで投資家にとっては安心できる存在だ。逆に、月次開示を中止した企業は要注意である。

キーワード③【持ち合い解消】で株高

重厚長大産業と銀行を中心に株式の持ち合い解消が続いているが、持ち合い解消にはメリットが2つある。

ひとつは株の売却代金だ。自社株買いに回しても、配当として株主に配分しても、株価にはプラス材料になる。もうひとつは、持ち合い先企業への報告や相談が不要になるため、経営のスピードや自由さが格段にアップするという点である。

キーワード④【高値追い】なら青天井

年初来高値を超えると株価上昇に弾みが付くケースが多い。株価が上がって投資家の目を引くことに加え、過去に売買した投資家が少ない価格帯では、株価上昇を待ち構えている売り注文が少ないためである。一方、前回高値に及ばず失速した銘柄は要注意。次に株価が上がる場面では、持ち株を塩漬けにしていた投資家が、元本回復を見て売りを出し、上値が重くなる。

キーワード⑤【地方上場株】は為替と無縁

名古屋、札幌、福岡の3取引所には、東証では売買できない単独上場銘柄がある。大型輸出株や金融株が花形の東証と違って、地方市場には独自の技術や地域に密着した強固な営業基盤を持つ企業が多い。アナリストのカバーも薄く、個人投資家がプロに出遅れることは少ない。成長後に東証に上場すれば値上がりは濃厚。長期投資の対象としてもおもしろそうだ。

キーワード⑥【ETF(上場投信)】で分散投資

長期での分散保有が投資の王道。長期保有はコスト(信託報酬)が難点だが、ETFは一般の投信よりも安い。しかも、ETFなら個別銘柄を選別する手間もなく分散投資ができる。表にはREITを含む安定運用型の3銘柄を挙げたが、合計でも10万円未満。値上がり利益も重視の積極派なら「平和不動産REIT」「ダイワ上場投信 TOPIX金融 除く銀行」も。

米国の超有名株をまとめ買い!

1株単位で買えるから予算の心配なし! 米国株ならアップルもグーグルも♪

少額の資金で自由自在に投資できる米国株は現在、安定した長期上昇が続いており、実は10万円株投資の最適ターゲットといえる。

マネックス証券で個人投資家が初めて買った米国株ランキング20の中から高成長または高配当の有望株を探そう!

世界的高成長株から連続増配株まで銘柄豊富

今年2月以降、横ばいから下落に転じた日本株を尻目に、米国株のNYダウ、S&P500、ナスダック総合の主要3指数が3月に軒並み史上最高値を更新した。リーマン・ショック後最安値からの上昇率も日経平均株価の最大3倍に対して、NYダウは3・2倍で、今なお最高値圏にあることを考えると、米国株上昇の勢いにはすさまじいものがある。長期間にわたってこれだけ安定して上昇すれば、そりゃあウォーレン・バフェットのような大富豪が生まれてもおかしくないというものだ。しかも、米国株には日本株のような単元株制度がなく、1株単位で買えるので最低投資金額の心配も大きくはない。アップル、アルファベット(グーグルの親会社)など時価総額が世界上位の超優良銘柄も10万円以下の少額資金で軽々と購入できる。

さらに米国の株の中には、時価総額で米国の自動車業界の首位に踊り出た電気自動車のテスラモーターズ、IoTやAI向けGPUのエヌビディア、ユーザー数18億人超を誇る売上高276億ドル(約3兆円)のフェイスブックなど、世界中の投資家が大注目する急成長株が勢ぞろいなのだ。

一方、高配当株が非常に多いのも米国株の特徴で、2大携帯キャリアのAT&Tとベライゾン・コミュニケーションズの配当利回りは4%台後半だ。かと思えば、なんと61年連続増配を発表したP&Gなど、半世紀以上も増配を続けるお化け企業もめじろ押し。

実は、高成長も高配当もよりどりみどりの米国株こそ、10万円株投資に向いていることは間違いない。