ネットマネー 2017年7月号より一部を特別公開!

株価が〝噴火〞する銘柄には、マーケットが次に注目するであろう材料・テーマが必ず備わっている。政策と経済トレンドを先読みすれば、その兆候はキャッチできる。今月の噴火株を見逃すな!

トランプ大統領に協力する議員の増加で政権機能が再起動へ

日産自動車とホンダ向けを主力とする自動車部品メーカー。エアバッグの大量リコールを抱えるタ カタの問題による代替品として同社が大量受注し、今年後半からその供給がスタートする。

9月中旬までは一部のファンドなどが日本の投資家の危機に敏感すぎる風潮を逆手に取って日本株を売り崩していたようですが、そのやり方はもう通用しなくなってきました。日本を除く世界は同時株高の状況。今後は、さすがに日本の株式マーケットにも本格的に巨額の運用資金が振り向けられるでしょう。

そうなると売っていた筋は急いで買い戻さなければなりませんから、通常は「セル・イン・メイ」のことわざで株価が弱い月とされている5月は、逆に強い相場となる可能性が出てきました。

その背景には米国のシリア攻撃以降、トランプ大統領に協力する議員が増えていることが挙げられます。つまり、ロシアと対峙する強い姿勢を見せたことで、これまでトランプ大統領の存在を嫌がってきた軍産複合体サイドと和解するムードが高まってきたのです。
トランプ政権が再起動すれば、米国経済が好調に推移し、世界中の金融市場に好影響をもたらすはず。東証1部の大型株への投資を避けてきた個人投資家もそろそろ本格参戦すべきですね。

1つ目の先読み噴火株は、自動車部品大手の日本プラスト(東2・7291)です。同社はエアバッグや樹脂部品に強い独立系部品メーカーですが、日産とホンダ向けが主力。
エアバッグの大量リコールを抱えるタカタの問題もあって今年後半から同社が大量受注し、その供給がスタートします。今期も業績好調が続き、連続増益の可能性大です。

2つ目の先読み噴火株は、大規模ビルなどのセントラル空調機器で高いシェアを誇る新晃工業(東1・6458)
今期は東京・丸の内や大手町での売り上げが好調で、アジア各国でも躍進中。小型株ですから、いったん株価が上昇し始めたら一気に急騰モードに入りそうです。

3つ目の先読み噴火株は、独立系の電気工事大手企業、サンテック(東2・1960)です。同社は利益の100%株主還元を表明し、自社株買いも実施したため2月に株価が急伸。
現在は、その株価の天井からなだらかに調整してきて底を打ったところです。

今回最後の先読み噴火株は、船舶などの配電制御システムメーカーの寺崎電気産業(ジャスダック・6637)。同社の子会社のテラテックが久留米工業大学と、重油と水とで燃費を改善する混合燃料生成装置を開発したと報道されたことが投資材料です。
同技術は国内で一気に普及することはないかもしれませんが、新興国など海外からの需要は高いと予想されています。

山本 伸●やまもと・しん
マネーリサーチ代表。
1962年生まれ。1985年より、株式評論家、経済ジャーナリストとして執筆活動および講演活動を行なう。
経済情報誌『羅針儀』を主宰するなど幅広く活躍中で、確かな選択眼による銘柄推奨が個人投資家から絶大な人気。