ネットマネー 2017年7月号より一部を特別公開!

「一運、二金、三度胸」を持つ大人向けR指定ページ。思惑株、裏ネタなどハイリスクな情報を凝縮した。兜町をさまよう黒い噂、その真意は...。株ビギナーと心臓の悪い人は読まないでね!

上場を廃止した企業の再上場に規制論が...

IPO(新規株式公開)ブームの裏側で、再上場銘柄の不人気が目立っている。投資ファンドや経営者の都合で上場廃止を選択した企業が数年後に市場に舞い戻ってくることを、投資家が歓迎していないためだろう。

企業再生の名の下に安易な買収(TOB〈株式公開買い付け〉、MBO〈経営陣による自社買収〉など)が横行すれば、結局は投資家のためにならない。金融庁など関係当局の一部には、少数株主の保護の観点から、再上場ルールの整備が必要だとする意見がある。

今年のIPOでは初値が公開価格を下回った企業が4社あり、いずれも再上場企業だ。
3月上場のマクロミルがマイナス4.2%、4月上場組では、スシローグローバルホールディングスがマイナス4.7%、LIXILビバがマイナス5%、ウェーブロックホールディングスがマイナス3.8%と、相次いで初値が公開価格を割った。
ほかのIPO案件が軒並み好調で、公開価格の2倍で寄り付いた銘柄が14社もあるだけに、再上場組の株価不振は、上場した個別企業の問題ではない側面もうかがえる。

個人投資家は抵抗のしようもない

4社とも経営破綻したわけでなく、自らの意思で市場を去った企業である。企業がTOBやMBOで非上場化を選択するとき、少数株主の持ち分は強制的に買い取られる。
買い取り価格に多少のプレミアム(上乗せ)はあるが、長期保有を希望していたとしても個人投資家には抵抗のしようがない。
証券会社のカウンターで相談しても、結局は買い取られるからTOBやMBOに早く応募したほうがいいと勧められるのが現状である。

現行制度のままでは錬金術も可能に!?

再上場企業の経営者は、必ず上場初日の記者会見で非上場化時代の経営改革の成功ぶりを喧伝する。
しかし、非上場経営のメリットを強調すればするほど、再びコストをかけて上場する意味が薄れてしまう。

記者会見で、皮肉交じりに「また市場から出ていく可能性は?」「非上場を続けたほうがよかったのでは?」と質問され、「そのつもりはない」と真顔で返答する経営者はいるが、非上場化の際に少数株主に迷惑をかけたことを詫びる声は聞いたことがない。

好況期に株式を高値で発行して不況期に買い戻して非上場化し、数年後に再上場して株を再び高く売り抜ける錬金術も今の制度では可能だ。市場から出たり入ったりを繰り返す企業が出てきて市場への信頼性が失われる前に、「再上場は市場退出後10年」「旧経営陣の退任を求める」など何らかの手を打つ必要がありそうだ。

スパークスが投資先の帝国繊維と対決...

資本効率向上をめぐって、投資顧問会社のスパークス・グループが投資先の帝国繊維に注文をつけた。市場では、スパークスが買い増しに動いて、帝国繊維に圧力をかけるとの見方が強まっている。

発端は、スパークスの子会社で主力運用会社であるスパークス・アセット・マネジメントを通して4月10日に提出した大量保有報告書。優良企業株の長期保有がスパークスの持ち味だったが、今回の投資先は成熟産業と目される帝国繊維だ。

運用会社の大量保有報告書は保有目的として「純投資」とだけ記載されるケースが多い。ところがスパークスは保有目的欄で「資本を有効に活用していない」と帝国繊維を批判し、対決色を鮮明にした。スパークスは「重要提案行為等」にも言及しており、帝国繊維側から利益還元や資本効率向上策が出なければ、株主総会での直接対決は避けられそうにない。

北朝鮮問題で世界が揺れる中、投資家としての自分にできることはといえば、①最悪の自体を想定して保有株をすべて整理する、②株価の上昇・下落の、どちらかに賭けてみる、このどちらかしかないでしょう。
こういったときにイチかバチかの②を選択した人がたまたま当てて大金持ちになったりすると、新たな「株長者」として登場したりするのでしょう。しかし長く相場と向き合って投資をしたいと思うなら、着実なリスク回避をして、まずは自分を守ることがベストな選択ですよね。さて、個別株ですが......。

●セブン銀行(8410)
セブン&アイ・ホールディングスが米国の中堅コンビニのスノコを買収し、同社が展開するコンビニとガソリンスタンドにセブン銀行のATMが設置されるとの思惑から株価が急伸しました。今後のさらなる海外展開も期待されています。

●千趣会(8165)
「ベルメゾン」を展開するカタログとネットが主体の通販大手。ブライダル事業が好調ですが、微増益止まり。組織改革によりネットに注力しており、今後の業績の追い風に!?

●ケーヨー(8168)
関東が地盤の大手ホームセンターです。在庫処分などの特別損失が続きますが、売上総利益率の向上で営業増益に。チャートは綺麗な右肩上がりで、PBR(株価純資産倍率)が約1倍で割安感も。

はみだしピタピタ
その5●かつてのライバル、ディー・エヌ・エーの成長にブレーキがかかる一方、グリー(3632)は経営改革の成果が表れつつある。本業であるスマホ向けゲームの強化に経営資源を集中。3月末リリースの『武器よさらば』が大ヒットし、ほかにも大型タイトルの投入が計画されているようだ。ゲームユーザーの評価が株式市場の評価として浸透するまでの時間差は大きいため、株価上昇はこれからが本番か。