ネットマネー 2017年7月号より一部を特別公開!

再び「ユーロ安」がテーマに!?選挙イヤー動向が命運を握る

欧州各国で選挙イヤーが続く中、ポピュリズム(大衆迎合主義)政党の台頭やシリアなど中東情勢の緊迫が続けば1ユーロ=1ドル割れもありうる。ユーロ安が市場の一大テーマになる日は近い!?

シリア空爆やフランス、イタリアの選挙で再び1ユーロ=1ドル割れも

日本で投資していると米ドル/円を中心に考えてしまいますが、FX市場で世界的な主役通貨ペアといえば、やはりユーロ/米ドルです。
ユーロは4月7日の米国によるシリア空爆で一段安となり、1ユーロ=1.05ドル後半まで急落。5月初旬は1.09ドル台に回復していますが、今後ユーロ安に傾くかどうか点検しておく必要があるでしょう。

下段上のチャートはユーロ/米ドルの長期週足チャートですが、1ユーロ=1ドルの"パリティー(等価)"を割り込んだのはミレニアムの2000年の1月下旬から。
2001年6月には1ユーロ=0.815ドルまでユーロ安となりますが、それを底値にユーロ紙幣が実際に流通し始めた2002年の7月には1ユーロ=1ドルを回復しています。

その後、ユーロは一本調子で上昇し、2008年9月のリーマン・ショック直前の7月に過去最高値の1ユーロ=1.6038ドルに到達。
しかし、2009年末以降、深刻化したギリシャ危機で南欧諸国の経済の弱さが露呈したことから下値を切り下げていきます。
昨年6月の英国EU(欧州連合)離脱(ブレグジット)は大きな下落につながらなかったものの、今年1月には1ユーロ=1.0339ドルまで下落。今後もシリア空爆による中東の緊張や米露の対立などがユーロの頭を押さえそうです。

今年の欧州は4~5月に行なわれたフランス大統領選挙に続き、秋にはドイツ連邦議会選挙も予定されている選挙イヤー。
ユーロ離脱を唱えるポピュリズム政党の台頭が危惧されます。

そう考えると、今年後半にはユーロが対ドルでパリティーを再び割り込む動きが起こるかもしれません。ユーロ一段安の動きが今後のFX投資におけるひとつの目玉になる可能性が高いことを、肝に銘じておきましょう。