ネットマネー 2017年7月号より一部を特別公開!

南アランドに格下げショック!過度な懸念で下げたところが買いか?

格下げにより、南アフリカ国債とともに売り圧力の高まりが想定される南アフリカランド。今後はどんな局面で買い・売りを検討するかの戦略が必要になる!

格付け会社が南アフリカ国債をジャンク級に格下げ!

4月上旬、大手格付け会社のS&Pが南アフリカの外貨建て国債をBBプラスに格下げしました。同国で財政改革に取り組むゴーダン財務相が、突如ズマ大統領に解任されたことが原因と考えられます。
南アフリカランド相場は格下げ発表の1週間ほど前からゴーダン財務相解任の臆測で下落していましたが、格下げで一段安となりました。

自国通貨建て国債はBBBマイナスの投資適格を維持しましたが、もし自国通貨建て国債の格付けがS&PでBBBマイナス、かつムーディーズでBaa3未満となると、その翌月から債券の代表的な指数WGBI(シティグループが公表する世界国債インデックス)から南アフリカ国債が除外されます。除外となれば、世界中の投資家から南アフリカ国債の売却圧力が高まり、南アフリカランドの売りを誘発する可能性が大です。

南アフリカランド相場に対する指数除外の影響を考えるにあたり、WGBIに採用された2012年を下段上のチャートで振り返ってみましょう。
同年4月の時点で新規採用が予想されていましたが、実際の組み入れ開始の10月までは思惑に反して下落基調にありました。資金が南アフリカ国債に流れ始めた10月以降は上昇に転じ、年末までに約8%の上昇となっています。

左下のチャートは直近の週足です。2012年のように市場の思惑と反対に動くという想定をすると、除外基準に該当しないうちは反発して上昇基調になるかもしれません。
しかし、除外基準に該当した場合は需給悪化から下落が予想されます。

今後の南アフリカランド/円については、6月末には50%の確率で7.65~8.46円、7月末には50%の確率で7.58~8.52円を想定します。
レンジの下限では南アフリカランドを買い、除外基準に該当した場合は売りを検討し、除外決定以降のさらなる下落を狙いたいところです。