ネットマネー 2017年8月号より一部を特別公開!

自らの投資手法を公開した著書が大ヒット中のDUKE。さんは、アベノミクス相場に乗って資産数億円を達成。成長株の新高値更新を狙って買い増す手法で、今年もウェッジHD、ビジョンなどで大儲け中だ。今後の目標は10億円達成か!?

「高く買って、より高く売る」手法で大儲け

アベノミクス相場に乗った超順張りの中長期投資により資産数億円を達成したDUKE。さん。現在、アラフォーの専業投資家である。「2003年8月に自己資金400万円で株を始めて2400万円まで増やしましたが、2006年~2008年の下げ相場でそれまでの儲けのすべてを失いました。2013年、10年目にしてやっと1億円の大台に到達。でも、ここまで資産を増やせたのは最初に強烈な失敗体験をしたからこそのことです。1億円を達成したときの感想?『やった~』という感慨はなく、淡々と取引していたら『ああ、やっぱりな』という感じで到達しましたね」

さすが大手の一部上場企業で財務や経営企画に従事していたというだけあり、落ち着いた知的な口調で淡々と語る。「やりたい仕事はもうやってしまいました」と昨年からは専業投資家に転身した。

DUKE。さんの投資手法の根底にあるのは、会社員時代、残業に疲れ果てて帰宅した後、深夜の時間を使って研究に励んだ、テクニカルとファンダメンタルズの両面を駆使した有望銘柄の発掘作業。さまざまな投資手法を試す過程で、DUKE。さんは米国の成長株投資家ウィリアム・オニールの「高く買って、より高く売る」発想に傾倒する。その後は、高成長中の企業に新製品や新事業などビッグチェンジが起こって業績が躍進し、機関投資家の資金流入で株価が急騰する瞬間を狙う「新高値ブレイク手法」に磨きをかけていった。「とはいえ、新高値更新銘柄なら、どれを買ってもいいわけではありません。私が狙っているのは、ある期間、もちあいが続いて値動きがボックス圏を形成した後、そのレンジ上限をブレイクして上昇に弾みがついた瞬間。年初来高値更新銘柄は通常200、多いときは400~500ありますが、この『もみあいブレイク』で過去1~2年の高値をブレイクする銘柄は多くありません。本当に買えるのは2カ月に1銘柄ぐらい」

「10%下落で損切り」などルールを厳守する

もちろん、新高値更新後も上昇し続けるかどうかはわからない。たとえば5回の勝負のうち、1勝でガンと大きく稼ぐのがDUKE。さんのスタイルである。
「新高値ブレイクにおける私の勝率は30%程度。『株価が買値から10%下がったら絶対に損切りする。資金は5回に分けて分散投入する。含み益が出ない限り追加投資は行なわない』といった売買ルールを厳格に守っています」

株価が割安=低迷中の好業績銘柄は、買っても実際に株価が上がるまでは時間を無駄遣いするだけ。その点、新高値ブレイクなら、株価急騰中という勝ち組銘柄に乗ることができるので、最短期間で青天井の利益をものにできる。

そんなDUKE。さんが最近大成功した銘柄は、東南アジアでのバイクローン事業が注目されて株価が最大5倍高したウェッジHD。

さらに今年、もっと儲けたのは訪日観光客向けのWi-Fiレンタルを手がけるビジョン。2016年10月に高値を更新した超初動段階から買いを入れ、その後、株価は3倍になった。

今後もウオッチを続ける株を強いて挙げるなら、マイクロファイナンス事業を行なうタイの子会社グループリースが好調なウェッジHD、高値を再び更新中のビジョン、さらにクラウドソーシングで高付加価値サービスを提供する“うるる”の3銘柄。
「失敗もしてますよ。ただ、ライブドア・ショック直後にパワーアップという現在は上場廃止となっている銘柄に執着し、資産3000万円のときに1銘柄で1000万円損したときのほうがダメージははるかに大きい。今は『ルール通りに買って、ルール通りに損切りしました』という話でしかありません」

2016年に1億円儲けた電子雑誌のブランジスタでも、直前にはルール通り、400万円の損切りをしている。「やはり投資で成功するには自分の性格と生活スタイルに合った投資法を見つけることが大切。また、その投資法で投資していて楽しいかどうかも重要ですね」