ネットマネー 2017年8月号より一部を特別公開!

忙しい本業がありながら、スマホを使ったスイング投資で資産16倍増に成功したマーシさん。長期上昇トレンドが続く内需新興株の押し目買いに徹する売買手法とは? 今の買いたい株はカナミックネットワークやユーザベース!

高値更新株の再上昇の瞬間に押し目買い

京都在住のイケメン投資家・マーシさん(40代)は京友禅のプロデューサー。職人まわりなど本業の合間の"ながら投資"で、今年も200万円近い利益を確保している。日々の取引履歴と注目銘柄のチャートを掲載したブログが個人投資家に人気だ。
「ライブドア・ショック前に少し株に手を出してすぐ退場した経験があるんですが、再び始めたのは2012年の夏。マンションのローン返済資金をつくろうと、元手100万円でリスタートしました。アベノミクス相場が始まる直前だったこともあり、翌2013年には不動産流動化関連のケネディクスで200万円、電子決済アプリのフライトHDで一時含み益2000万円と、とんとん拍子に資産10倍増に成功しました」

今年はPR業務代行業のベクトルやシステムインテグレーター会社のシステム情報、医療データのメディカル・データ・ビジョンなどのスイング売買で、資産は1600万円まで16倍に増えている。マーシさんの投資対象は、地味めの内需成長株。

今まさに人気の株より地味めの内需成長株!

「本業で忙しいので、ゲームやバイオ関連株のように短期間で急騰↓急落する"えげつない"値動きの株は不向きですし、デイトレも苦手です。仕事をしっかりやりながら儲ける方法はないものか……。
そこで編み出したのが、今、まさに人気の株ではなく、これから人気が再燃していきそうな地味めで小型の内需成長株への先回り投資なんです。今ならクラウド関連やIoT(モノのインターネット)関連など、時流に乗った事業内容で、メインの仕事相手が大手企業の銘柄がターゲット! ストック型のビジネスモデルにも注目しています」

たとえば今、打診買いしている鎌倉新書は葬儀やお墓のポータルサイトを運営。葬儀関連のネット株という点が新しい。しかも、普段の仕事相手が仏壇・仏具最大手の"はせがわ"という安定感もあり、2015年12月に上場して以来、株価は昨年2月の安値から5倍高を達成している。

25日線チャートを駆使してトレード

マーシさんが売買の決め手として愛用しているのは、チャートの25日移動平均線だ。「投資対象は、月足チャートや週足チャートできれいな右肩上がりが続いている長期上昇トレンドに乗った銘柄です。今年一番利益が出たベクトルなどは、ここ4年ほどで株価13倍高と見事な上昇が続いています。狙い目は、そうした銘柄が日足チャート上で高値を更新した後、いったん利益確定売りに押されて25日移動平均線まで下がってきたり、下抜いてしまった後に反転上昇する瞬間です。押し目をつくって再び高値更新を目指す流れに乗りたい」

急騰中はグッと我慢。熱気の鎮静化を待つ

デイトレーダーなど短期勢の"カラ騒ぎ"で株価が急騰している時期は、あえてグッと我慢する。熱気が少し沈静化してきて押し目をつけたところで満を持して買い、再び株価が勢いづくのを待つほうが失敗したときのリスクも少ないので安心だ。
「再反騰シグナルとしては『カップ・ウィズ・ハンドルの高値抜け』というチャートのパターンも、フル活用しています」

これは高値更新後に株価がカップの形をなぞるように下落後に反転上昇し、高値更新を狙ったものの、いったん再度、下落。そこから再び上昇に転じる値動きのカップの取っ手の形で、株価底打ちパターンの一種である。チャートの教科書に書いてある「ダブルボトム(二番底)」をイメージすればいい。

さらに、マーシさんが大切にしているのが利益確定。
「どんなに含み益が出ていても利益確定しないうちは"絵に描いた餅"。ブレグジット・ショックのような予期せぬ非常事態で何度も大損してきたこともあり、このくらいの利益が出たら、この値段で半分売る、その次の段階でまた半分売る、というように利益を"スライスする"ことを心がけています。日本語で言うと"削り売り"っていうんでしょうか。利益が出た月には少しずつ出金してなるべくポジションを軽くするようにしています」

マーシさんの夢は「残りの住宅ローンをあと5年以内に完済する」という地に足の着いたもの(ご本人は「目標としてはそうですけどまだまだ……」と謙遜)。情熱をささげる京友禅関連の本業があって、株式投資にあまり多くのことを望んでいないのがマーシさんの成功の秘訣なのかもしれない。