ネットマネー 2017年8月号より一部を特別公開!

7月の優待銘柄は少なめの25銘柄程度。その中の超人気優待銘柄は投資金額が高いため、優待初心者は手ごろな投資金額で魅力的な優待品がもらえる銘柄を選ぶこと。
また、優待制度の新設銘柄は、発表後の株価の動きに注目して安いときを狙うといいですよ。

待を極めれば人生はバラ色!

連載第19回
優待&配当利回りに注目して銘柄を探す

株価が上昇して優待利回りが下がったら買わないという判断も

7月の株主優待銘柄は約25銘柄と、4月・5月同様かなり少ないです。しかもモロゾフ(東1・2217)やダイドーグループホールディングス(東1・2590/権利確定日は20日)のように人気銘柄で、最低投資金額が50万円を超える高めの銘柄も目立ちます。

そこで下の「まる子のおすすめ!」を見てください。投資金額が手ごろなうえに魅力的な優待品がもらえる銘柄をピックアップしました。ティーライフ(東1・3172)、丸善CHIホールディングス(東1・3159)、ジャパンミート(東2・3539)、稲葉製作所(東1・3421)です。

人気銘柄ほど権利付き最終日に向けて株価が大きく上昇し、権利落ち日以降に大きく下落する傾向が強いので、早めに買うことを心がけましょう。欲しい銘柄の株価が高くなって、優待利回り(優待品の換算金額÷優待取得の最低投資金額)があまりに下がるようなら(私の優待利回りの下限の目安は1%)、無理に権利を取らずに翌月の優待銘柄を待ち、高配当銘柄を探して「優待+配当利回り」で儲けるという方法も考えましょう。

たとえば、7月に本決算を迎える半導体製造装置のサムコ(東1・6387)は、通期の業績を下方修正したことで株価が下落傾向にありますが、1株当たりの年間配当予想を20円のまま据え置いたので、投資金額10万円前後(6月8日にで100株購入した場合)で、クオカード1000円分と配当金2000円の計3000円分がもらえることになります。注意点は、権利落ち日以降の株価の下落。購入を検討するなら、サムコのIR(投資家向け情報提供)ページに公表されている「業績予想の修正に関するお知らせ」で業績下方修正について確認しておくことをおすすめします。

優待内容の新設や変更は株価への影響が大きい。売買判断は十分な注意を

今年1月16日に株主優待制度の新設を発表したブライダルのブラス(東1・2424)の株価は、発表翌日から2日間で約8%上がりしました。優待内容は全国の店舗で利用できる披露宴割引券10 万円分とクオカード1000円分です。

優待内容の変更は、判断が難しいところです。9月の優待銘柄なのですが、ヴィア・ホールディングス(東1・7918)は5月12日に、使用制限なく使える2500円分の優待券から、1000円(税込み)ごとに1枚使える500円分の優待券を5000円分に変更。さらに、優待券の有効期限も1年間から半年間に短縮されました。そのため、優待金額が2倍になったことを歓迎する投資家と、使いにくくなったと感じる投資家に分かれました。

結果、翌営業日の株価は約12%も下がりました。使いにくくなったと感じる投資家のほうが多かったわけです。

優待内容の変更が支持されるか、支持されないかはどこで判断すればいいのでしょう。ヴィア・ホールディングスのケースでは、優待券を使うときに、投資家の出費があるかどうかがポイントとなりました。変更前は2500円まで出費はゼロ円ですが、変更後は5000円分を使い切るためには、1万円の出費が伴います。

企業は投資家によかれと思って変更したのでしょうが、多くの投資家は「改悪」と判断したようです。

このように優待内容の新設や変更は、株価に影響を与えることが多いので、売買の判断やタイミングには十分に気をつけてください。