ネットマネー 2017年8月号より一部を特別公開!

夏場に起こる上昇相場"サマーラリー"への期待感が高まっている。要因は米国の利上げや国内企業の増収増益基調の維持だという。年後半の注目銘柄を全力推奨!

今月の目のつけどころ
サマーラリー期待から狙う王道銘柄

2017年後半は株価上昇の環境が整う

サマーラリーとは、夏場の7~9月に起こる上昇相場のことだ。今年は特にこのアノマリー(*)の確率が高いように思われる。それは今年4月以降、株式市場はトランプ政策に対する期待がはげ落ち、米国株が反落、日経平均株価は為替市場で円高トレンド局面に入ったことから長く2万円を前にして重圧がかかっていた。それだけに、経過とともに需給が改善しつつあるようだ。こうしたタイミングから、サマーラリーへの期待がいつになく高まると予想される。

もっとも、サマーラリーには、いくつかの条件を満たすことが肝要だ。

ひとつは、円安トレンドに転じること。FRB(連邦準備制度理事会)は今後も逐次利上げを続ける方針だという。トランプ大統領がドル高に警戒的な発言をしても、金利が上昇すれば円安が進展するのが原理原則である。年末にかけては円安が進むことだろう。次に企業の増収増益基調の維持だ。上場企業の2017年3月期は減収だったが、純利益は2ケタ増に。2018年3月期は多くの企業が想定為替レートを1ドル100~110円に設定。年末にかけて120円に向かうなら過去最高益更新が見込める。

このように、年後半は株価上昇の環境は整うとみていいだろう。では、その物色テーマはどうか。年前半に活躍した業種や銘柄は一服しそうだ。逆にこれまで取り残されていた業種や銘柄で、今期業績が上向くものに注目が集まるのも相場の習性である。

こうした視点から、設備投資関連に注目したい。世界経済が上向けば、増産意欲が膨らむ。産業機械、工作機械、省力機械、ロボットなどが挙げられる。次に金融株だ。米国長期金利は、ついに二番底の2・2%近辺から抜け出してきたかに見える。この分では、年末にかけ3%台も視野に入りそうだ。結果として金融株は上昇に転じるだろう。収益回復が材料となるかを見極めたい。

最後に年前半、好業績ながら円高に阻止されて活躍できなかった銘柄も、物色の対象となるだろう。