ネットマネー 2017年8月号より一部を特別公開!

株価が"噴火"する銘柄には、マーケットが次に注目するであろう材料・テーマが必ず備わっている。政策と経済トレンドを先読みすれば、その兆候はキャッチできる。今月の噴火株を見逃すな!

個別で材料のある銘柄をしっかり物色すれば、かなり投資妙味がありそう

米国経済に混乱をもたらしてきたトランプ大統領のロシアゲート疑惑については、マーケットは早くもトランプ大統領の辞任確率が50%くらいあるのではないかと織り込み始めたようです。この問題が根本的に片付くには年内いっぱいくらいかかりそうですから油断はできませんが、同問題で米国経済が失速する懸念は小さいようです。このため、9月のドイツ連邦議会選挙に向けて世界経済全体は良好さを保って推移し、株価上昇ムードが次第に高まっていきそうです。日本株も好調な値動きを想定していますので、個別で材料のある銘柄を物色すればかなり投資妙味がありそうです。

1つ目の先読み噴火株は、コーティングマシンという高精度薄膜塗工機で業界の最先端をいくヒラノテクシード(東2・6245)です。同社の塗工機は、EV(電機自動車)などで使用される高性能リチウムイオン電池向けとスマートフォン画面での採用急増が確実な有機EL向けという、今後の飛躍的な需要が見込まれる2大分野での引き合いが拡大中です。

2つ目の先読み噴火株は、バーコードリーダーで世界2位のオプトエレクトロニクス(ジャスダック・6664)。韓国で無人コンビニが試験的にオープンされることとなり、スキャナーの開発技術が高い同社が大活躍するのではという思惑で、株価が急上昇しました。同社には、宅配便業界等で需要が高いと思われる指先装着型スキャナーの新発売やスマートウォッチの独自開発など数々の好材料があるのですから、さらなる高値が期待できると考えています。

3つ目の先読み噴火株は、モーター用自動巻線機で国内トップ、世界2位の位置を占める小田原エンジニアリング(ジャスダック・6149)です。同社の投資材料は、米国で最大規模の自動車市場であるカリフォルニア州で2018年から走行中に排気ガスを出さないZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)に規制が強化されていくこと。このZEV規制に対応するために自動車のEV化が進めば、同社のモーター用自動巻線機の販売マーケットが拡大し、業績向上が期待できます。また、同様の規制は中国でも検討されています。

今回最後の先読み噴火株は、三菱系の機械商社である西華産業(東1・8061)です。同社が扱うリチウムイオン電池セパレーター向け設備機器の売り上げが中国で急増中。業績絶好調モードに入っています。株価も週足チャートで上値を模索中です。

山本 伸●やまもと・しん
マネーリサーチ代表。
1962年生まれ。1985年より、株式評論家、経済ジャーナリストとして執筆活動および講演活動を行なう。
経済情報誌『羅針儀』を主宰するなど幅広く活躍中で、確かな選択眼による銘柄推奨が個人投資家から絶大な人気。