ネットマネー 2017年8月号より一部を特別公開!

8月号のテーマ一本釣りで買う個別好材料の期待株

今月の選定テーマは個別材料のある期待株。2万円を一時超えてきた日経平均株価の中で、今資金が集まっているのは、個別に材料のある業績好調株だ。

株プロたちが銘柄を選んだところ、IPO(新規株式公開)と半導体関連の銘柄になった。

市況の方向感がつかみづらい今だからこそ、これらのテーマでお宝株を探してみよう。

ティーケーピー 東マ・3479

3月に新規上場した貸会議室の運営会社。株式分割に期待

貸会議室を運営する同社は、今年3月に東証マザーズ市場へ新規上場した。3月に9000円台だった株価は、5月末時点で1万5000円まで到達している。現在買い資金が集まっている注目の銘柄と言っていいだろう。

運営する貸会議室・ホテル宴会場は、日本全国および海外6都市で1780室、12万席を超える規模に成長した。会議室の潜在的なニーズをうまく掘り当てた格好だ。今後は不動産・土地を活用して空間を再生し、付加価値を加えた快適な「場」「空間」「時間」を創出して事業の拡大を図るという。

業績は好調だ。2018年2月期決算は売上高が前期比22・1%増、営業利益21・4%増、純利益26・1%増と大幅な増収増益予想だ。

さらに、取得済みのホテル建設用地の売却や新たな研修・セミナーホテル事業の利益が今後見込めそうだ。

株価は4月から上昇トレンドを維持している。今後、8月の中間決算にかけて、株式分割への期待を背景に上昇基調を強めるだろう。

グレイステクノロジー 東マ・6541

マニュアル制作でコストカットなど、企業をサポート。売り上げ増加中

1984年創業の、日本で最初のマニュアル専門会社が前身。マニュアルを企業にとって経営戦略のひとつであると位置づけ、「世界一の"わかる"を創り出す企業」を目指している。多数の言語にも対応、タブレット端末でも見ることのできる動画マニュアルも展開中だ。
「マニュアルの品質改善、制作コストの大幅ダウン、クライアント先の体制改革をも視野に置いた提案型の問題解決企業。(中略)製品を作り続けない限り、メーカーの存続はない。その製品には必ずマニュアルが添付される。とある試算によれば、その市場規模は国内製品に限っても約5兆円に及ぶ」(同社IR情報サイト・松村幸治社長メッセージ)。

2018年3月期の売上高は13億円(前期比28・6%増)、営業利益は4億円(同33・1%増)と順調に収益は拡大する見通し。

すでにそうそうたる大企業群が顧客だが、すべての業種の大手企業を押さえることを目指す意欲的な経営戦略を推進している点も魅力だ。

UTグループ JQ・2146

半導体関連として大きな好材料が2つ。順張りで買い

半導体需要を底上げする変化が起こっている。IoT(モノのインターネット)時代の到来や自動車のハイテク化、スマホの高性能化だけではない。パソコンやサーバーのストレージ(外部記憶装置)を、HDD(ハードディスクドライブ)をフラッシュメモリーによるSSD(ソリッドステートドライブ)に置き換える動きがあるからだ。

同社は半導体関連のエンジニア、設計開発技術者の人材派遣を中心業務とし、旺盛な半導体需要を受けて業績が急拡大中だ。

派遣業務では、電子業界の供給側に求められるEICC(電子業界行動規範)への対応が評価されている。また、人材不足に対応するため、関西を中心に大手製造会社への派遣を展開するタイト・ワークを子会社化、製造派遣事業を図っている。

株価は半導体製造装置関連の大相場と時を同じくして大きく上昇した。同社株には半導体関連と人手不足関連という二重のフォローの風が吹いているので、ここは順張りで狙いたい。

エスケーエレクトロニクス JQ・6677

半導体部品の専業会社。中国の大型工場の稼働で需要が爆発!?

同社は半導体部品、フォトマスクの専業会社である。大型液晶パネル部門では世界の首位だ。ただ、世界の液晶産業について堅調な動きが見られるが、同社のフォトマスクの需要が見込めるのは開発で新製品を作る段階と工場が稼働する段階なのである。

したがって、同社にとっては世界の液晶産業が好調を維持していても大型開発等が進んではいない現状は業績として端境期を迎えているといえるだろう。今9月期決算は減益予想となっている。しかし、今後、中国が大型液晶パネルの自国生産の増大を図る目的で新工場を設立する。そこでの大型需要を来期以降見込めるのではないだろうか。

現在の株価は2015年につけた高値1905円からの安値507円までの半値戻し(1206円)を達成。黄金分割比率の61・8%戻しの1371円に接近している。特に週足を見ると、三角もちあいを形成しては上放れ、その堅調な動きは評価されるだろう。2015年の高値がそろそろ視野に入ってくる。

ファイズ 東マ・9325

倉庫・運輸関連業を展開。アマゾン関連として1万円超えが視野に

EC(電子商取引)通販などの物流センター業務から検品・梱包・配送までを請け負う倉庫・運輸関連業。 今年3月15日に東証マザーズに上場してから、宅配大手の値上げにより物流関連で恩恵を受けそうな企業との連想から注目が集まっている。

インターネット通販最大手アマゾンジャパンの売上高が7割弱を占めており、今後も受注が増えることは確実。株価も公開価格1250円から5月9日に8930円をつけ、その後8000円を挟んだ動き。もみながら調整し、エネルギーを貯められれば1万円を狙う展開となるだろう。

業績は、経常利益が201 7年3月期は前期比3・1倍の3・2億円、2018年3月期も前期比24・3%増の4億円。4期連続の増収増益、過去最高益を更新を見込む。 業務急拡大や将来の労働人口減少を見越して積極的な採用を行なうなど、今後の課題にもしっかりと対応しており、不安が見当たらない。1万円を超えてくれば、株式分割も期待できそうだ。

PALTEK 東2・7587

次世代通信に使われる半導体部品を製造。高値からの調整狙いで

独立系の中堅半導体商社で、海外メーカーの半導体の販売のほか、設計受託、生産も手がけている。

強みは「FPGA」というプログラミングが可能な半導体。FPGAとは製造した後に設計者が構成を変更できる集積回路のこと。高橋忠仁会長によれば、普通の半導体が既製服だとすると、FPGAはイージーオーダー。要望に合わせることができるうえ、完全オーダーメードより低コストという利点があるそうだ。

このFPGAが使われるのは5G(第5世代移動通信システム)、車載機器、航空宇宙分野などで、市場拡大の余地は大きい。

特に、決算書に5G通信機器の新規顧客獲得が記載された経緯があり、5G分野での取り組みに注目したい。IoTが本格普及してくれば5Gはインフラとして必須となる。

今12月期第1四半期は、営業利益が2・9倍の3・6億円に急拡大し通期計画を上方修正した。株価は約13年ぶりの高値をつけた。押し目買いで狙いたい。

フェニックスバイオ 東マ・6190

臨床試験用のマウスを米国で販売へ。売り上げ爆発に期待

七人の本命
(画像=ネットマネー)
--> 昨年3月の上場後、円高や売上高の期ズレから業績の下方修正で、初値2400円を大きく割り込んで低迷していたフェニックスバイオの株価はいよいよ動くとみる。 同社は世界唯一、ヒトに近い肝臓を持つマウス「PXBマウス」を作製、これを用いて大手製薬企業等から新薬開発の前臨床試験を受託しているのが主力事業だ。 臨床試験でヒトに投与する前に、強い副作用があるか、毒性は高いかなどの安全性をマウスで検証すれば、製薬企業にとっては次のフェーズとなる臨床試験で失敗するリスクを軽減できる。 これまで前臨床試験受託を国内でのみを行なっていたが、いよいよ今年から米国を主戦場として大手製薬企業に直接PXBマウスを販売する。メガファーマがひしめく米国でマウスを製造・販売するための体制も、米国の実験動物大手チャールスリバーとの提携ですでに構築済みだ。今期から大幅な業績浮上が期待できる。上場来高値3775円の突破も十分視野に入ってくるだろう。 ## プロ推奨のアノ株は今どうなった? 6月号発売の4月21日から、はや2カ月。
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※騰落率は発売日前日の終値に対するもの。
発売日が市場休業日の場合は直前営業日の終値を採用し、株式分割が実施された場合は株価修正後のデータで算出。
▲=マイナス。