ネットマネー 2017年9月号より一部を特別公開!

日本で生まれ、アメリカで最も成功した"戦隊もの"ジャパニーズコンテンツ。レッドレンジャー役で声優初挑戦!

スーパー戦隊って、今50代くらいの方が子供の頃に始まって、ずっと続いている日本独自の文化ですよね。

『パワーレンジャー』は、日本の特撮シリーズ『恐竜戦隊ジュウレンジャー』がもとになっているそうなんです。

もともと、特撮ファンで、製作統括のハイム・サバンさんが、20年以上前「こういう作品をアメリカでやりたい」と東映の鈴木(武幸)さんに交渉に来て、サバンさんの熱意におされ、ローカライズを許可してアメリカで『パワーレンジャー』が生まれた。そのドラマが大ヒットしてアメリカでは社会現象になるくらい愛されている人気コンテンツになり、今回ハリウッド映画になって日本凱旋なんて、誇らしく思いました。

僕自身もちょうど『恐竜戦隊ジュウレンジャー』世代で、ほかにも『地球戦隊ファイブマン』とか、『鳥人戦隊ジェットマン』を見て育ちました。男の子は、「仲間は大事にしなければ」とか「女性には優しく」とか、「正義とは何か」ということを、ヒーローから学ぶわけです。

アメリカにもヒーローものはありますが、『バットマン』とか『スパイダーマン』とか、1人が超人的なパワーを持つヒーローであることが多い。その点、『パワーレンジャー』はレッド、ピンク、ブルー、イエロー、ブラックの5人の戦士が力を合わせて戦うというストーリーで、その辺が日本ならではだと思います。

今回は、総製作費120億円の大作ということで、ちょっと子供の頃に見ていたものとは〝別物〞かもしれませんが、全員が横一列で巨大ロボ・ゾードに乗る場面とか、さまざまなカットに日本へのリスペクトが感じられます。

アフレコに参加する前、ハリウッドのワールドプレミアに行ったんですが、もうお祭り騒ぎなんです。僕らより上の世代の人が「パワーレンジャー! ウォー!」みたいなノメリカの人達に愛されているのかを肌で感じて、身が引き締まりました。

ブラック役のルディ・リンに「レッドの声をやるんだけど、どうやったらいいかな?」って聞いたら、「自分を信じて、やりたいように」って(笑)。

アニメの吹き替えはやったことがあるんですが、洋画の吹き替えは初めてだったんです。やはり、アニメとは違った難しさがありました。

最初は実写のほうがやりやすいかな、と思ったんですけど、ジェイソン役に入っていくと、「僕だったらここはもうちょっと間を取る」とか、余計なことを考えてしまって。でも、今回はあくまでも彼が演じている感情に僕が寄り添うことが大事だと思いました。

子供たちだけでなく、いろんな世代の人に楽しんでいただける映画だと思いますが、子供にせがまれて仕方なくお父さんも見にきて、最終的にはお父さんのほうが興奮して帰ってくれるのが理想です。

お金に関してのポリシーですか?「交際費はケチらない!」。典型的な〝金は天下の回りもの〞タイプです(笑)。

PROFILE
勝地 涼(かつぢ・りょう)
●1986年生まれ、東京都出身。2000年に俳優デビュー。2005年、映画『亡国のイージス』で第29回日本アカデミー賞新人賞を受賞。以降、数々の映画、ドラマ、舞台で活躍。蜷川幸雄、宮藤官九郎、劇団新感線の舞台への出演など、着実に俳優としてのキャリアを築き上げた若手実力派俳優の一人として躍進中。