ネットマネー 2017年10月号より一部を特別公開!

上場申請を終えたとの報道をメルカリ側は否定したが…

今や国内はもちろん、海外でも絶大なる支持を獲得しているメルカリ。昨夏には米国におけるiOSトップ・アプリ・チャートで、「ポケモンGO」に次ぐ3位にランキングして話題を集めた。メルカリとは、一般ユーザーが自分で値付けした所有物をネット上で販売できるフリマアプリだ。

サービス開始は2013年だが、登録料や出品料も不要で手軽に販売できることから、ダウンロード数が急ピッチで拡大。成約時に販売価格の10%を手数料として徴収する収益構造なので、利用者が増えれば同社の利益もそれに比例して拡大する。テレビCMに巨費を投入して知名度を高めつつ、早くも2016年には黒字化を達成し、売上高は100億円を突破した。

冒頭でもふれた米国とともに英国にも進出しており、いっそうのグローバル展開も視野に入れているという。そして、そのための資金を調達するうえでも秒読み段階に入っているとウワサされてきたのが同社のIPOだ。7月下旬には、東京証券取引所に上場の予備申請を終えたと日本経済新聞が報道。メルカリ側は「現段階で決定している事実はありません」と発表したが、早ければ年内にも上場が現実となる可能性が大だと多くの市場関係者が予想している。

時価総額が1000億円を超えると目されており、今年最大規模のIPOとなりうるわけだ。おそらく多数の投資家が殺到し、抽選倍率もかなり高くなるのは必至の情勢。当選しなかった場合、初値をつけた後の投資妙味はどうなのだろうか?フィスコの田代昌之さんは次のような見解を示す。

「ネームバリューなど、魅力的な要素は大きいが、時価総額の規模からすれば、初値暴騰は難しいかも。会社規模を考慮すると東証1部上場の可能性は十分にあり、その場合は年金のようなパッシブファンドの買いが入り、需給的な追い風が加わります」

果たして、ユーグレナやサイバーダインを彷彿させるような株価上昇は期待できるだろうか。メルカリ関連と位置づけられている銘柄の株価にも、その予兆とも言える動きが見られる。アプリ開発やネット広告などを展開しているユナイテッドがその典型だ。同社はメルカリと資本業務提携を結んでおり、真っ先に関連銘柄として物色されがちだ。

「そのユナイテッドの大株主がD.A.コンソーシアムです。GMOインターネットも子会社のGMOペパボを通じて出資しています」(田代さん)

正式に上場の日取りが決まるまで、その可能性が取り沙汰される度に、憶測レベルでも関連銘柄が物色される確率が高い。LINEの上場が決まるまでの道筋とよく似た展開となりそうだ。だとすれば、再び何らかの観測が出る前に買っておくのも一手だろう。