ネットマネー 2017年10月号より一部を特別公開!

最新株テーマ③ ビッグデータ

IOT、フィンテックを発展させるにはコレがないと話にならない

人口減少の日本における生産性向上の切り札がビッグデータ。市場の注目度が低い今がチャンス!

今さら聞けない「びっぐでーた」って何ですか??

ビッグデータは文字通り巨大なデータである。数字や文字だけでなく、画像や音声、メールなどの文章も含まれる。

日本では人口減少が続く一方、働き方改革で1人当たりの労働時間も減っていく。何もしなければ日本が生み出す富は少なくなり、GDP(国内総生産)も落ち込む。現実問題として人口を増やすのは難しく、経済発展のためには労働生産性を引き上げることが必要だ。その際、役に立つのがビッグデータである。

ビッグデータ関連株はこの分野を狙う!

データ活用法が重要。最後は人が判断する

「ビッグデータは、大きなデータそのものを指すだけでなく、データを活用する力も重要です」

株式コメンテーターの岡村友哉さんの持論だ。

「データを分析して経営に役立てること自体は昔からありました。どのデータを使って、どのAIで分析するかは、結局は人が判断するので、ビッグデータで伸びる企業とそうでない企業の差が生まれるのです。先端分野とされるIoTもフィンテックも、ビッグデータの上手な活用なしに発展は望めないのです」

岡村さんはこうした観点から、下段の11銘柄を選んでくれた。中古車のIDOMは膨大な価格データの蓄積が財産。スマホやタブレットのアクセサリーを販売するHameeも業績拡大が鮮明だ。両社ともに経済産業省が5月に発表した「攻めのIT経営銘柄2017」にも選ばれている。

最新株テーマ④ サイバーセキュリティー

インターネット攻撃の本当の恐ろしさをわかっている企業はまだ少数

サイバー攻撃は時に戦争並みの破壊力を持つ。サイバーセキュリティー抜きにネット社会は成り立たない。

今さら聞けない「さいばーせきゅりてぃ」って何ですか??

ITシステムを外部からの攻撃から守るのがサイバーセキュリティー。個人のパソコンへのウイルスの侵入を防いだり、交通信号機や発電所などのシステムで動く社会インフラの防備も含まれる。対応を間違えると、個人情報の流出にとどまらず、社会的な混乱にも進展しかねない。このため、日常生活にインターネットが浸透するにつれて、サイバーセキュリティーの重要性が増している。

企業や官公庁の場合、サイバー攻撃に対する備えは"義務"だろう。システム上の抜け穴を放置したままシステムダウンなどの事態を招けば、システム管理者として一定の責任を問われる。このため、ビジネスとして見れば、サイバーセキュリティー業界は確実に成長が見込める産業だ。

ウイルスに対抗する株はまだまだ伸びる!

日本企業は対策甘く、これから成長本格化

「サイバー攻撃は戦争と同じです。そう考えれば、サイバーセキュリティー関連株は防衛関連株と考えていいでしょう。米国やイスラエルでサイバーセキュリティー産業が発達しているのも、広い意味で軍事分野だからです」

eワラント証券の小野田さんは表情を引き締めて語る。日本株の中で小野田さんが注目するのはトレンドマイクロ。「ウイルスバスター」で有名だ。このほか、「官公庁からの受注を伸ばしているデジタルアーツや独自の研究開発を進めるFFRI。日本はサイバー攻撃対策が甘く、セキュリティー産業の成長余地は大きいでしょう」。

一方、eワラント証券は、米国とイスラエルのサイバーセキュリティー企業8銘柄の値動きを追う「サイバーセキュリティバスケット2」を販売し、日経平均株価を超える上昇率を達成している。

最新株テーマ⑤ 自動運転支援システム

真の目的はドライバーを卒業したシニア世代に車を使ってもらうこと

運転支援でシニア層も安全運転。自動運転車はセンサー類の使用点数が多く、完成車メーカーより部品メーカーに投資メリットあり。

今さら聞けない「じどううんてん」って何ですか??

自動運転はシステムがドライバーをサポートしてくれる運転支援と「走る、曲がる、止まる」の大半の運転操作をシステムに任せる完全自動運転に大別できる。

自動運転が注目されるのは、交通事故や渋滞の削減などの社会的利点に加え、燃費の向上で環境負荷も軽減されるため。小野田慎さんは「自動車の付加価値を高め、お金のある高齢者の需要も見込んでいます」と自動車会社の意図を読む。

自動車関連各社が本気で取り組んでいる理由!

自動車に安全を搭載。eワラントは好成績

「自動運転のターゲットはシニア世代です。高齢を理由に運転をやめるケースは多いですが、実際には車でどこかに出かけるニーズは多い。そこで、システムの力を借りて車に“安全”という付加価値を搭載し、車を使い続けてもらうわけです」

小野田さんは自動車会社のビジネス戦略を次のように読み解く。

自動運転の実用化には、多数のセンサー類が必要になる。

「車が今どこにいるのか、車がどんな状態で走っているのか、周囲に何があるのかをリアルタイムで把握し、ハンドルやブレーキと連動させる必要があります。

投資を考えるなら、車載用センサーの日本セラミック、センサーと他の部品の接続部分であるコネクターを作るイリソ電子工業がおもしろそうです。ルネサスエレクトロニクスも本命銘柄のひとつ。自動車の頭脳に相当する車載用半導体で国内1位、世界3位です」

一方、銘柄選びに迷った場合はeワラント証券の「自動運転関連バスケット」も検討したい。ドイツのコンチネンタル、日本電産など10銘柄で構成されている。今年の上半期の値上がり率は日経平均株価を2割上回る好成績だった。投資額は1万~2万円だ。