ネットマネー 2017年10月号より一部を特別公開!

通信規格が4Gから5Gに進化すると、データ送受信の高速化だけでなく多接続、データ遅延解消が実現する。

今さら聞けない「ふぁいぶじー(ごじー)」って何ですか??

5Gはスマホの通信規格のこと。Gはジェネレーション(世代)のG。現在の主流となっている4G(第4世代)をさらに性能アップしたものだ。5Gで大容量データを超高速で送れるようになる。実証実験も行なわれ、NTTドコモは東京都内での2020年のサービス提供開始を目指して準備を進めている。

スマホで音楽を聴いたり動画を見たりする分には、4Gでもさほど問題ない。しかし動画の高画質化が止まらないほか、IoTの普及によるインターネット接続数が爆発的に増加する日が確実にやって来る。

このため、大容量データの高速送受信だけでなく、多接続に耐えられ、しかもデータが遅延しない通信規格が必要になる。それが5Gだ。

ドコモにKDDI、ソフトバンクを加えた携帯3社は、2023年までに5G通信網を全国に展開する計画だ。基地局の新設や各種通信機器の刷新など必要な設備投資は幅広く、ケータイ3社で5兆円規模の資金投下が必要になるという。

スマホがさらに速くなるとどの会社が儲かるのか?

5G化で半導体需要、アンテナ設置も急増

スマホなど移動体通信の次世代規格「5G」について熱く語る新田ヒカルさん。NTT出身で情報通信分野に明るいだけあって、5G化後の未来図が手に取るようにわかるようだ。新田さんのイチ押し銘柄はソフトバンクグループ。

「ソフトバンクはIoT時代を見据えて、英国半導体設計会社のアーム社を買収しました。売上高は2000億円程度ですが、3兆3000億円を投じたのです」

新田さんはソフトバンクの勝算をこう解説する。

「半導体では世界首位の米国インテル製のCPU(中央演算処理装置)は文句なしの処理速度です。一方、これからエアコンやテレビにもCPUが入り、ネット回線に接続する時代になります。炊飯器のCPUに求められるのは超高速演算能力でなく、安さや省電力です。そして、アームが強いのは安価でシンプルな半導体。設計専門会社のアームには半導体1個当たり10円入ってくるとして、世界にCPUが1兆個あれば、10兆円のビジネスチャンスになります。IoT時代においては夢物語に終わりません」

このほかの個別株では「通信工事業者の協和エクシオがオススメです。5Gではアンテナがたくさん必要になりますから」