ネットマネー 2017年10月号より一部を特別公開!

当たれば大きいという点では他業種の追随を許さない。大化け候補と目されればストップ高へ。

今さら聞けない「そーしゃるげーむ」って何ですか??

「ミクシィ」や「グリー」、「モバゲー」などSNSのIDとパスワードでログインして遊ぶソーシャルゲームが登場したのは2010年前後。2012年ごろは「パズル&ドラゴンズ」や「モンスターストライク」が大流行した。これらはスマホにダウンロードして遊ぶゲームでSNSとは関係ないが、ゲーム利用者も株式市場関係者も「ソーシャルゲーム」と呼ぶ。

ゲームを有利に進められる武器など有料アイテムも購入できる。そしてゲーム運営元の業績は、有料アイテムの売れ行き次第で激変する。

有料アイテムの販売が伸びても原材料費は増えないため、増収分はそのまま利益になる。ゲーム会社はヒット作が出れば急激な増益となりやすいので、ヒット作誕生を投資家に予見させるわずかな情報だけで、株価はしばしば爆騰する。

パズドラ、モンスト級の大ヒットゲームは本当に出るのか?

売上高1ケタ増企業、まだまだ出てくる

「リリースした企業の売上高のケタ数を2つ増やした『モンスターストライク』や『パズル&ドラゴンズ』はもう生まれないかもしれません。ただし、売上高のケタを1つ増やす企業なら出てくるはずです」

株式コメンテーターでゲーム市場にも詳しい岡村友哉さんは、躍進企業の出現を予想している。

ゲーム業界は「当たれば大きい」の典型。ガンホー・オンライン・エンターテイメントが『パズドラ』を流行させ、株価は2012年5月からの1年間で114倍に爆騰するなど、大化けした事例は数多い。

このため、「投資家は日々、大化け候補銘柄を血眼になって探しています。enishが『欅のキセキ』というゲームを出すとアナウンスしました。秋元康氏プロデュースの欅坂46の公式ゲームアプリです。2017年内配信の予告動画が出ただけなのに、株価は急騰しました。ゲーム株に寄せる投資家の期待は大きいです」。

ゲーム業界の勢力図には、IT環境の変化も大きく影響する。サイト構築に使う新プログラミング言語「HTML5」の登場で、パソコンで遊ぶブラウザーゲームにユーザーが回帰している。

「動画や音声の処理が簡単なので、ゲームの作り手にとって表現の幅が広がり、目の肥えたユーザーにも受けています。ヤフーが7月18日にHTML5に対応の『Yahoo!ゲーム ゲームプラス』を開設し、さっそく大人気です」(岡村さん)

ゲーム会社ではないが、広くゲーム産業を盛り上げる企業がGameWith。国内最大のゲームアプリサイトを運営している会社だ。

「人気ゲームの情報交換や攻略情報入手の拠点、ユーザー同士の交流場所としてアクセスを増やしています」