ネットマネー 2017年10月号より一部を特別公開!

産業用ロボットで狙う王道銘柄

製造現場で使用される産業用ロボットの注目度が高まっている。人件費が上昇傾向にある東南アジアや導入が遅れている国内産業分野。市場拡大傾向が続く産業用ロボット銘柄を見ていく。

世界的な人手不足で、ロボット需要が拡大中

2017年相場も年末に向けてのポートフォリオを再構築する段階に来た。今、世界市場の最大の焦点は、先進各国の金融政策にあると指摘されている。リーマン・ショック後の世界経済の立て直しに、米国は異次元の金融緩和策を取り入れ、結果として4兆5000億ドル(約500兆円)を超す国債等をFRB(連邦準備制度理事会)は買い入れた。続いて日本、そして欧州も追随。しかし、ここに来て米国は利上げ、資産の縮小と政策転換に踏み切り、欧州も追随しようとしている。

先進国の政策転換に際し、欧米の中央銀行は、株式市場への影響を十分に考慮していると思われる。このため米国のダウ平均株価などは、依然として上昇基調を維持、史上最高値更新を続けている。こうした中、日本は物価2%上昇を目指して異次元の金融緩和策を変えない方針だ。このような日米政策の違いから、為替市場では必然的に円安方向に向かい、時に米国の政治リスクから円高に振れる場面があっても大勢の流れは変わらないだろう。

円安をベースに、日本企業の2018年3月期の業績は増益が不可避とみられる。現状、株価は欧米に比べて出遅れ感が強い。

そこで今回は、産業用ロボットに注目した。日本はロボット大国といわれ、成長産業のひとつである。

海外の中でも、中国では人件費の上昇が際立ち、ロボットの需要が急増している。米国でも現状の失業率を見る限り、人手不足は明らかであり、コスト面からもロボットの需要は急拡大するものと予想される。

通常、ロボットは単独で使われることはなく、周辺機器と組み合わせたシステムとして使用される。それだけに産業としては、きわめて領域が広いのだ。一部の試算では2019年度まで年率で2ケタ成長が見込まれるとも。

世界的な人手不足の中、今後の人に代わるロボットの需要は飛躍的に拡大していき、株式市場の主役となる日も近いことだろう。