ネットマネー 2017年10月号より一部を特別公開!

株価が“噴火”する銘柄には、マーケットが次に注目するであろう材料・テーマが必ず備わっている。政策と経済トレンドを先読みすれば、その兆候はキャッチできる。今月の噴火株を見逃すな!

米国の排ガス規制強化でEV向けリチウムイオン電池の需要が拡大

夏枯れ相場モードが終わり、例年お盆が過ぎると個人投資家は中小型株に活発に買いを入れにいく傾向があります。乗り遅れずに、がっちり儲けたいですね。

今、私が一番注目している株価材料はEV(電気自動車)で使用されるリチウムイオン電池関連銘柄です。

以前にもこの連載で少し触れたことがありますが、背景には米国で2018年から走行中に排ガスを出さないZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)へと規制が強化されていくことがあります。このZEV規制に対応するために自動車のEV化が進めば、リチウムイオン電池関連企業のマーケットが急拡大し、飛躍的な業績向上が期待できます。同様の規制が中国で検討されていることもあり、この株価テーマは長期にわたって続く可能性が高いと言っていいでしょう。

1つ目の先読み噴火株は、化学薬品大手の日本化学産業(東2・4094)。同社はリチウムイオン電池関連の本命株になりそうです。米国のEV大手のテスラモーターズとパナソニックがネバダ州で共同運営する大規模工場でリチウムイオン電池の量産がスタートしていますが、問題は材料不足。日 本化学産業はリチウムイオン電池向け正極材を受託加工で納入していて、超繁忙な状況が続いています。テスラモーターズは7月末に新型セダン「モデル3」の納入を開始しますから、この繁忙状況は加速する一方でしょう。

カーエアコン用のコンプレッサーをドイツのメルセデスが初導入

2つ目の先読み噴火株は、こちらもリチウムイオン電池関連で有望なステラケミファ(東1・4109)で勝負する手があります。同社はリチウムイオン電池用電解質を手がけており、今後の米国向け需要増の恩恵を大いに受けそうです。

3つ目の先読み噴火株は、リチウムイオン電池関連で現在の株価の位置が一変するほど急上昇する可能性があるダブル・スコープ(東1・6619)です。同社は、電池性能を左右するリチウムイオン電池セパレーターの専業メーカーです。

今回最後の先読み噴火株は、カーエアコン用コンプレッサーで世界2位の位置を占めるサンデンホールディングス(東1・6444)です。量産車向けでは世界初となる同社のカーエアコン用CO2コンプレッサーをドイツのメルセデスベンツがこのほど初導入したことで、ほかの欧米自動車メーカーが導入する可能性が出てきました。