ネットマネー 2017年11月号より一部を特別公開!

10月号で現金比率を高めるといった清水。 8月に入り、着々と利益を確定したが、今年の目標達成が難しいことに気づいた。

文●清水友樹 写真●村越将浩、産経新聞社

ビットコイン分裂で理解不能のまま丸儲け

8月1日に、ビットコイン(以下、BTC)が分裂することが日本はもとより世界中で話題になった。

昨年、BTC関連の原稿を書く仕事を依頼されたとき、BTCの知識がほぼゼロだったので、少しでも理解を深めようと思って、ボクも少しばかりBTCを買ったのだが、そのBTCをずっと保有していたので、BTC分裂の行方を少々ドキドキしながら動向を見守っていた(ちなみに、BTCを理解しようとしたものの、自分の能力を超える頭のよさが必要らしく、いまだによくわかっていない)。

そして、BTCは分裂して、ビットコインキャッシュ(以下、BCH)という新しい仮想通貨が誕生した。

細かいことはよくわからないが、イメージ的には株式分割に近いものだろう。BTCを保有している人には、保有するBTCと同量のBCHが付与されることになった(つまり、1BTCを保有していれば1BCHが付与された)。

そして、BCHが付与されると、その時点で1BCH=約2万円の値がついた。ところが、フタを開けてみれば、BTCの価格は、分裂するからといって大した値動きもなく、分割前とほぼ変わらなかったため、付与されたBCH分が丸儲けになるという結果になった。

すでに全国のビックカメラではBTCを使って買い物ができるようになっているし、今後は通貨としても存在感を増していくはずだ。注目度が高くなれば、BTCを欲しがる人が増えるため、さらなる価格上昇の可能性は高いのではないだろうか。そう思っているので、押し目買いをしながら、基本的には売らずに、ずっと保有するつもりだ(後日、BTCは、1BCH=6万円ぐらいになったところで売却した)。

BTCの分裂が結局、何のために行なわれ、何を意味するのかはよくわからないままだ。それでも、結果的に何も苦労せずにお金が増えた。なんだか不思議な気分だったが、そんないいことばかりが続くわけがない。今後、何か落とし穴があるような気がするので株式投資のほうは気を引き締めようと思った。

現金比率を高めるため着々と利益を確定

そんな幸先のいいスタートになった8月だが、10月号でも述べた通り、有名株ブロガーさんに言われた「9月から10月は相場が暴落することが 多いので警戒しているんですよ」という言葉がやけに気になったので、キャッシュポジションを増やすため、少しずつ利益確定していった。

8月9日 楽天を100株売却、アスクルを100株売却

この日は北朝鮮情勢の緊迫を背景に、日経平均株価が大幅下落。北朝鮮がグアムへのミサイル発射計画を検討しているといった、物騒なニュースが報じられた。

戦争は起こらないと信じたいけど、北朝鮮の労働新聞は、常日頃から「米国が北朝鮮に対する敵対した政策をやめ、ひざまずいて謝罪するまで、北朝鮮政権は核と弾道ミサイルの能力を見せ続ける」みたいなことを言っていて、これまで以上に緊迫感が増している。こうした状態が長く続けば、株価も上がりづらいだろうと思い、このタイミングで利益確定売りを出し始めたのだった。

まず値動きがさえなくなっていたアスクルを3420円で売却(税引き後の利益は約1万円)。続けて、楽天を1358円で持ち株数の半分にあたる100株売却した(税引き後の利益は約2万4000円)。

8月16日 東急リアル・エステートを1株売却

この日、13万5200円で東急リアル・エステートを売却した。13万3424円で購入しているので儲けはわずかだが、そもそもの目的だった分配金2650円をゲットしたのでヨシとしよう。

このころになっても、北朝鮮の金正恩委員長は、「愚かで間抜けな米国の行動を、もう少し見守る」とか、いちいち米国をムカつかせるような、子供じみたことを言っており、トランプ大統領も相当ご立腹のようで、北朝鮮に対して「世界がこれまで目にしたことのないような炎と怒りに直面することになる」と応戦していた。

この応酬を見る限り、一国のリーダーの言葉とは思えないが、それが現実だからしょうがない。

ここまで来たら北朝鮮も後戻りはできないような気がするし、ということは、これからも相当なことがない限り、「愚かで間抜けな米国」とか子供じみた挑発をし続けるにちがいない。

こんな状況がいつまでも続いて、トランプ大統領の堪忍袋の緒が切れて核攻撃とか言い出したら、対岸の火事では済まされないので、いい加減、こんなばかげたチキンレースはやめてほしい。

いずれにしろ、北朝鮮と米国の正義の基準はまったく違うだろうから、どこまでいっても米国とイスラムの正義が平行線をたどってしまうように、妥協点なんて見いだせないんだろうな。

だいたい、金正恩はなんであんなにグアムにミサイルを打ちたがるんだ?

いずれにしても、せっかくの夏休みをグアムで過ごそうとしていた人たちが、北朝鮮のミサイル騒動のせいで、安心して楽しめなくなってしまい、気の毒だった。

初めて総資産は120万円を突破したが

今月号で初めて連載開始以来、総資産が120万円を超えたが、60歳のときに1億円を突破するためには年32%で増やしていかなければならない。

ちなみに、毎年20%ずつ増やしていっても、60歳のときに2218万円にしかならない。「12%の差でここまで大きな差になるのか」と複利効果の大きさを実感しつつ、運用開始から、ちょうど1年を迎える来月までに、あと12万円を増やし、年32%の利回りを達成したい。

でも、待てよ。8月は全体の半分を現金に換えてしまったから、いま持っている株が奇跡的な急騰をしない限り、年32%の利回りの達成は厳しそうだ。この期に及んでそのことに気づいてしまった。

でも、日本の株式相場は北朝鮮問題の動向が落ち着くまでは、変わった髪型をした青年国家元首の動向に右往左往しそうなので、ボクはディフェンシブにおっかなびっくりのトレードでいこうと思う。