ZUU online magazine2019年6月号(4月20日)発売からお届けします。

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ファンダメンタルズ分析は重要だが、売買タイミングを判断するなら、やっぱりテクニカル分析。ここではテクニカル分析をこよなく愛すマネックス証券の福島理さんが、ビギナーにもわかりやすくテクニカル分析を伝授!

国内外のマーケット事情をはじめ、個人投資家の売買動向、指標分析など幅広く研究。国際テクニカルアナリスト連盟・国際テクニカルアナリスト(CFTe)。マネックス証券では企画広報部長兼マネックス・ユニバーシティ。
売買タイミングが単純明快な逆張り指標「RSI」

今回は、オシレーター系分析(逆張り型)の中でも人気のある指標のひとつ「RSI」についてご紹介します。RSIは、「Relative Strength Index」の頭文字をとったもので、日本語では「相対力指数」。「ミスターテクニカル分析」との異名を持つ、米国のJ・W・ワイルダーが考案したテクニカル指標です。
RSIは、オシレーター系の特徴である、トレンドの強さや過熱感などを察知できる指標で、相場の相対的な強弱を的確に表します。トレンド系(順張り型)の多くは指標がチャート上に表示されますが、RSIは、チャートの下に表示(左上の図)されます。
RSIは、0~100%の間を上下しながら推移するライン(線)で、これが70~80%を超えると「買われすぎ」、反対に20~30%を割り込むと「売られすぎ」と判断します。左上の図は、買われすぎを80%、売られすぎを20%と設定しました。売買の方法は単純明快です。図では3回、20%を下回っていますが、そこが買いのタイミングとなります。一方、80%を突破したのは計2回。ここが売りタイミングとなるわけです。
ここでは計算式は割愛しますが、RSIを利用するにあたっては、売られすぎや買われすぎのライン値やパラメーターの期間を設定する必要があります。ちなみに、RSIの考案者であるワイルダーは、「14(日)」の設定期間を推奨しています。ほかにも日足で「9」、週足で「9」や「13」と設定するケースも目立ちますが、期間が短くなるほど敏感に反応し、シグナルを発しやすくなります。
オシレーター系のテクニカル指標は、どちらかというと一定の範囲内を動く「ボックス相場」向きともいえます。逆にトレンドが強く発生しているようなケースでは機能しない場合もありますので要注意です。ほかのテクニカル指標と組み合わせて精度を上げていきましょう。
Let’sテクニカル分析!

Q RSIのパラメーター値の最適な値を探すには?
A まずは、一般的な推奨値でトライしてみようRSI以外でも同様ですが、パラメーター値はデフォルトで設定されている、もしくは一般的に推奨される値でまずは試してみましょう。銘柄によっては値動きの特徴に合わないケースもありますので、そこで自分で最適なパラメーター値を探して、マッチするまで変更していきます。

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