ネットマネー 2017年11月号より一部を特別公開!

買ったはいいけれど、どこで売ればいいのか、 もう少し保有したほうがいいのかわからない...。 そんな疑問にプロがお答えします。 投資アドバイス付きの超親切連載です!

マーベラス

東証1部・7844/100株 925円

Q 業績が好調で配当利回りも高かったので、マーベラスの株を今年6月に1100円台で買いました。ここ最近は株価が芳しくないのですが、長期保有しても大丈夫でしょうか?

A 同社が手がけるオンライン事業、コンシューマ事業、音楽映像事業といった各事業の主要分野は、いずれもそのビジネスの性質上、四半期ごとの好不調の波が大きいといえます。よって、株価も四半期ごとに上下に振れやすいことは確かです。

とはいえ、各事業分野間で適当なバランスが図られており、全体が同時に一気に落ち込むといったようなことが少ない点はひとつの強み。さらに、各事業分野内においても個々のコンテンツ間で適当なバランスが図られており、年間を通じてみれば、各事業分野も全体も成長している点は見逃せません。

これまで看板タイトルであった『剣と魔法のログレス いにしえの女神』がやや不調のため、それが株価の上値の重しになっている部分もあるとみられますが、ほかの新作タイトルの奮起もあり、今後も十分な成長が見込めるものと思われます。株価自体に割高感がないことも魅力です。

サイオステクノロジー

東証2部・3744/100株 691円

Q 今年もまだまだAI(人工知能)関連は伸びると思い、この7月に同社の株を800円台で購入しました。購入直後から右肩下がりですが、今は盛り返しているようにも思います。今後の見通しを教えてください。

A 同社は、AIやフィンテック(金融とITの融合)関連として個人投資家からの注目が高い銘柄ですが、今2017年12月期第2四半期の決算では、営業利益は研究開発費が重く、前年同期比マイナス47・5%と大幅な減益となりました。通期予想に対する営業利益の進捗率は 34%と低く、通期予想の達成には不透明感が拭えません。株価も決算内容が嫌気され、8月中旬の年初来安値688円まで調整しました。

中長期で下降トレンドを形成していることから、当面は上値の重い展開が続きそうです。成長期待に疑念がくすぶる中では、さらなる株価上昇は期待しにくいでしょう。想定とは異なりAI関連銘柄の株価も軟調に推移しているため、早い段階でいったん損切りされることをお勧めします。どうしても同社株に引かれるようなら、業績達成への見通しが立った時点で買い戻してはいかがでしょうか。

はてな

東証マザーズ・3930/100株 2513円

Q 「はてなブログ」の長年のユーザーだったので、今年4月に1900円台で同社に投資しました。株価は順調に伸びています。この銘柄の目標株価について教えてください。

A 上場直後にあいた大きな窓(3015〜3165円)がターゲットになりそうです。業績はいたって順調。特に割高感もなく、このままいけば先の窓を自然体で埋めることになるでしょう。

同社の主な収益源は、法人向けのウェブサイト構築サービス。任天堂やKADOKAWAなど有名企業のオリジナルサイトのほか、一般企業向けにもコンテンツとセットで制作しています。ほかに、個人向けブログにおける広告収入と有料課金、最近ではサーバー監視システムも収益に寄与してきました。どの事業も順調に伸びており、その成長性に揺るぎはありません。今後は営業人員の増強で法人向けをさらに強化していくということで、株価の上昇に弾みがつくことは必至。ただ、目標としていた上方の窓に到達すれば、強い達成感が出ることは避けられません。企業の成長性への期待は十分にあるものの、この水準ではシビアに売りを出すべきでしょう。

インタートレード

東証2部・3747/100株 243円

Q ヘルスケアという新しい分野に参入したことを知り、同社の株を買いました。肝心なところで売り逃してしまい、今ではほぼ買値近辺です。このまま様子を見ていても大丈夫ですか?

A 同社のヘルスケア事業は、原料販売の遅れにより大口取引先との商談が長期化、2017年9月期中の納品が困難となりました。研究開発費やバングラデシュでのハナビラタケ製剤化に向けた市場調査等の先行投資が重しとなり、思うような成果を上げていないのが現状です。

証券ディーリングシステムや取引所関連システムの大口顧客解約などの影響から、ヘルスケア事業の期ズレ案件の来期スライド分を考慮しても業容好転には時間を要するとみられ、今9月期の期営業利益を5000万円の黒字から4億1000万円の赤字に引き下げるなど、防戦一方の印象。仕手化や買い人気化期待による株価急騰の可能性はありますが、需給環境も芳しくないため、ロスカットを視野に入れてもいいでしょう。再エントリーする場合は、現在13%程度のヘルスケア事業の売上高構成比率の拡大や来期の業績見通しを確認してからでも遅くはないと考えます。