急な出費が発生した際に気軽に借り入れができるカードローンですが、利用する際にどのくらいの利息がかかるのか気になる人もいるでしょう。利息に関して正しく理解していないと、返済金額が予想以上になる場合があるため注意が必要です。
この記事では、オリックス銀行カードローンの利息について解説します。カードローンの利息の仕組みや計算方法だけでなく、カードローンの利息を下げる方法も紹介します。
オリックス銀行カードローンの利息の仕組み

はじめにカードローンの概要を理解しておきましょう。オリックス銀行のカードローンは利用限度額に応じて利息が異なるという特徴があります。
・オリックス銀行のカードローンの金利
オリックス銀行カードローンは1000円以上から借り入れが可能で、1000円単位で借入額を増やせます。カードローンの契約期間は1年で、審査をしたうえで自動更新されます。
オリックス銀行カードローンの利用限度額は800万円です。自動車や住宅の購入、または入院などの急な出費にも利用できます。
オリックス銀行カードローンの金利は利用するコースによって異なるシステムを採用しており、最大で年17.8%の金利となっています。詳細は以下のとおりです。
コース | 最大限度額 | 金利(年率) |
100万円未満コース | 100万円未満 | 12.0~17.8% |
100万円コース | 100万円 | 6.0~14.8% |
150万円コース | 100万円超150万円以下 | 6.0~14.8% |
200万円コース | 150万円超200万円以下 | 5.0~12.8% |
300万円コース | 200万円超300万円以下 | 5.0~12.8% |
400万円コース | 300万円超400万円以下 | 4.5~8.8% |
500万円コース | 400万円超500万円以下 | 4.5~8.8% |
600万円コース | 500万円超600万円以下 | 3.5~5.8% |
700万円コース | 600万円超700万円以下 | 3.5~5.8% |
800万円コース | 700万円超800万円以下 | 1.7~4.8% |
この表からも分かるように、限度額が大きいコースほど金利は低めです。そのため、多額の借り入れを検討している人には、特におすすめのカードローンと言えます。
・遅延損害金に関して
カードローンの返済が遅れてしまった際は、遅延損害金がかかります。オリックス銀行カードローンの遅延損害金は、金利+2.1%となっているので注意しましょう。
カードローンの遅延が発生した場合は更新を断られる可能性もあります。返済期日をチェックして、遅延が無いように気をつけましょう。
オリックス銀行カードローンで利用できる返済方式
カードローンを利用する際に注意すべきこととして、返済方式が挙げられます。返済方式によっては返済期間中の利息が変わることもあります。
・オリックス銀行カードローンの返済方式は?
オリックス銀行カードローンの返済方式は残高スライドリボルビング方式です。借り入れをした直後の残高で利息が決まりますが、毎月の返済額は一定です。
残高スライドリボルビング方式のメリットは主に2つあります。1つ目は最低返済額を毎月支払うだけでよいため、返済の負担が少ないこと、2つ目は返済金額が一定なので毎月の家計の管理がしやすいことです。
一方でデメリットもあります。残高スライドリボルビング方式は借入金額が大きくても、返済金額は同じです。そのため、知らず知らずのうちに借り入れを増やしてしまう危険性があります。
残高スライドリボルビング方式では利息の返済が優先されます。借入金額が大きくなると返済期間が長くなるので注意しましょう。借り入れの際には、しっかりとした返済計画を立てることが重要です。
・オリックス銀行カードローンの返済額
オリックス銀行カードローンの返済額は、借入残高によって決まります。毎月の返済額の詳細は以下のとおりです。
借入残高 | 毎月の返済額 |
600万円超 | 7万円 |
500万円超600万円以下 | 6万円 |
400万円超500万円以下 | 5万円 |
300万円超400万円以下 | 4万円 |
250万円超300万円以下 | 3万5000円 |
200万円超250万円以下 | 3万円 |
150万円超200万円以下 | 2万5000円 |
100万円超150万円以下 | 2万円 |
50万円超100万円以下 | 1万5000円 |
30万円超50万円以下 | 9000円 |
10万円超30万円以下 | 6000円 |
10万円以下 | 3000円 |
オリックス銀行カードローンは、2020年3月23日までの申し込みと20年3月23日以降の申し込みで返済金額が異なります。この表は20年3月23日以降の場合です。
表からも分かるように、借入残高が減ると毎月の返済額が下がります。借り入れをする際には、毎月の返済額がどのくらいになるのかを確認しておくとよいでしょう。
オリックス銀行カードローンの利息の計算方法
ここからは、オリックス銀行カードローンの利息の返済方法を具体的に解説します。どのくらいの利息がかかるのか知りたいという人は、前もって計算することでおおよその返済額を把握できるでしょう。
・利息の計算方法
利息の計算方法は以下のとおりです。
・利息=借入金額×金利÷365日(1年)×借入期間
金利は利用するコースによって異なります。例えば800万円コースの場合、金利は年1.7~4.8%と低く抑えらますが、100万円コースの場合、年6.0~14.8%と高めです。
・利息の具体例
ここでは、具体例で利息を計算してみましょう。
800万円コースを利用している人が、30日の期間で10万円の借り入れをした場合、以下のように計算します。
・利息=10万円×1.7%(年率)÷365×30日
計算すると、利息は139円です。
500万円コースを利用している人が30日の期間で10万円の借り入れをした場合、以下のように計算します。
・利息=10万円×4.5%(年率)÷365×30日
計算すると、利息は369円です。
100万円コースを利用している人が30日の期間で10万円の借り入れをした場合、以下のように計算します。
・利息=10万円×12.0%(年率)÷365×30日
計算すると、利息は986円です。
オリックス銀行カードローンの利息を下げる方法
ここまでオリックス銀行カードローンの仕組みや利息の計算方法を紹介しました。カードローンの利用を検討している人は、できるだけ少ない利息で利用したいと思うでしょう。
次にカードローンの利息を下げるための2つの方法を紹介します。カードローンの申し込みをする際の参考にしましょう。
・支払いを早く済ませる
ローンの返済には「繰り上げ返済」があります。カードローンの場合は「随時返済」とも呼ばれ、毎月の返済額とは別に追加での返済が可能です。
臨時返済のメリットは、返済額をすべて元金に充てられることです。通常の返済の場合、返済額の一部が利息に充てられ、残りの金額が元金に充てられるようになっています。臨時返済を利用すれば、元金を減らせるので次回以降の利息を下げることができます。
オリックス銀行カードローンでは、提携ATMや返済専用口座を使って臨時返済が可能です。事前連絡の必要はなく、生活に余裕があるときや臨時収入が入ったときに利用しましょう。
ただし臨時返済には注意点があります。臨時返済と約定返済は別々に扱われるため、元金が残っている場合は、次回の約定返済時に決まった返済額を支払わなければなりません。
例えば毎月の返済額が3万円の場合、臨時返済で3万円を返済したとしても、次回の約定返済で3万円を支払う必要があります。そのため臨時返済を利用する際には、次回の約定返済が可能なのかを事前に把握しておくことが大切です。
・借入限度枠を増やす
借入限度枠を増やすことで利息を下げることができます。
オリックス銀行カードローンでは増額審査を行っており、審査に通過すればより低い年率での借り入れが可能です。増額審査に通るための条件として以下の3つが挙げられます。
・6ヵ月以上の利用がある
・一度も延滞していない
・信用情報にキズがない
一方で、増額審査を有利にできる項目には、3つがあります。
・年収がアップした
・雇用形態が変わった
・他社の借り入れ状況が良好
例えば、パートや派遣社員から正社員になった場合は、増額審査を通る可能性が高くなるでしょう。他社からの借り入れが2社から1社に減少した場合も増額審査を有利にできます。
・30日間無利息サービスについて
カードローンの中には、初回の利用に限り30日間無利息で借り入れができるところがあります。しかしオリックス銀行カードローンには、30日間無利息サービスはありません。
まとめ
オリックス銀行カードローンの利息について紹介しました。利息は利用限度額によって異なり、利用限度額が高ければ金利が低くなるため、少ない利息で利用できます。
返済方法は残高スライドリボルビング方式を採用しており、毎月の返済額は一定です。返済金額が決まっているので、家計管理がしやすいメリットがあります。
カードローンの利息を減らしたい場合は、早めの返済や借入限度額のアップなどの方法があります。
これを機に利息に関する正しい知識をつけて、オリックス銀行カードローンを活用しましょう。