カードローンを初めて利用する際に、「どのくらいの期間で返済できる?」「返済期間に決まりはないのか?」などの疑問を抱く人も多いでしょう。カードローンは住宅ローンや自動車ローンとは異なり、返済期間に決まりがありません。

とはいえ、返済期間を短くすることは、完済までの利息を減らすことにつながります。この記事では、カードローンの返済期間についての基礎知識や支払う利息を節約する方法などについて解説します。初めてカードローンを利用する人は、ぜひ参考にしてみてください。

そもそもカードローンの返済期間とは何?

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(画像=PIXTA)

カードローンの「返済期間」について、正しく認識している人は少ないかもしれません。似たような言葉に「返済期限」「契約期間」「有効期限」などがあり、分かりにくいためです。

まずはカードローンの「返済期間」について解説します。

・返済期間は借入日から完済日までの期間

返済期間とは、借入日から借入残高がなくなるまでの「期間」のことです。カードローンは希望する借入額と金利をもとに、完済までの期間を「回数」で表示します。

決まった額を返済する約定返済の場合、毎月必ず1回は返済をするので返済回数1回は返済期間1ヵ月と同じ意味です。30回返済を行うのであれば、返済期間は30ヵ月となります。

ただし、臨時返済をすると「返済期間」はその分短かくなります。

・契約期間はカードの有効期限のこと

カードローンの「契約期間」とは「カードの有効期限」を指していることが多いようです。カードの有効期限は発行する会社によって異なります。

カードの有効期限が切れたからといって、一度に全額返済する必要はありません。過去の返済に滞りがなかったり、大幅に年収が下がっていたりなど更新審査にマイナスな要素がなければ自動更新されるでしょう。借入残高はそのまま継続され、返済を続けていくことになります。

カードローンの返済期間は自分で決めるもの?

カードローンの返済期間には決まりはなく、自分で期間を決めることができます。なぜならカードローン会社との契約は、当座貸越契約だからです。

当座貸越契約とは、事前に決められた利用可能額の範囲であれば、自由にお金を借りられる契約のことを指します。カードローンを解約する際は、もちろん完済する必要はあるものの、返済期間に限りはありません。

毎月支払う返済額を自分で決めることで、返済期間はおのずと決まるということです。カードローンの利用を検討している人は、無理のない毎月の返済額を設定し、申し込む前に返済期間を自分で決めておくことをおすすめします。

追加で借り入れた場合の返済期間は?

カードローンは追加で借り入れをしても、返済期間は変わりません。カードローンは、借入限度額までなら何回でもお金が借りられる契約となっています。

例えば、借り入れ上限額の100万円を借りた後に30万円を返済した場合、返済した分の30万円までは再度借り入れが可能です。

限度額までは何度借り入れをしても、返済期間が延びることはありません。しかし、借り入れ限度額の増額申請をした場合は適応される条件が変更され、返済期間が延びることもあるので注意しましょう。

カードローンの返済方式は?

カードローンの返済方式には、「約定返済」と「臨時返済」があります。ここでは、約定返済と臨時返済の特徴について詳しく見ていきましょう。

・約束どおりに毎月返済する約定返済

約定返済とは、「約束どおりに毎月返済すること」です。約定返済で返済する金額を決める方法に、多くのカードローン会社は「リボ払い」を採用しています。 

借入限度額の範囲内であれば、何回借り入れをしても毎月返済額は一定です。ただし、毎月返済額が変わらない分、返済回数は増えることになります。

このほかの返済方式として、「元利均等方式」「元金均等方式」「分割払い」などがあります。リボ払い以外の場合、借り入れを重ねるたびに毎月の返済額が大きくなる反面、返済回数が伸びることはありません。一般的に、同じ金利のリボ払いよりも利息の負担が少なくなるのが特徴です。

・時期を定めずに返済する臨時返済

臨時返済は、「約定返済とは別に借入残高の一部、もしくは全部を臨時で返済すること」です。臨時返済によって借入残高を減らすことで、利息の総額を小さくすることができます。

ボーナスや臨時収入が入ったときに臨時返済することで、返済総額を減らすことができるでしょう。主な臨時返済の方法は以下のとおりです。

● カードローン会社のATM
● 銀行やコンビニのATM
● インターネットバンキング
● 銀行振り込みや銀行引き落とし

これらが一般的ですが、手数料がかかる場合もあるので、契約するカードローン会社に事前に確認することをおすすめします。

約定返済日に返済ができないどうなる?

毎月の「約定返済日」に返済できず延滞してしまった場合は、どうなるのでしょうか。「約定返済日」に支払いが確認できないと、すぐに「遅延損害金」が発生します。

支払いが遅れた翌日から、通常の利息に上乗せされます。遅延損害金年率の上限は利息制限法で20%と定められおり、上乗せされた利息分を余分に支払わなくてはなりません。

万が一、支払いの確認できないとハガキや電話、メールや督促状などの催促の連絡が来ることになります。それでも連絡が取れない場合は、契約内容に基づき一括返済を求められる可能性もあります。

個人の信用情報においては、数日程度の遅れを「遅延」、61日以上または3ヵ月以上の遅れを「延滞」とし、ブラックリスト扱いとなる可能性が高くなります。1日の遅れですぐにブラックリストに載る可能性は低いものの、遅れてしまったらカード会社に連絡を入れるのが無難でしょう。

返済期間の延長は可能?

何らかの理由で約定返済日までに支払いができない場合は、できるだけ早くカードローン会社に「支払いの意思」があることを伝えましょう。一時的に払えない理由を伝えることで、返済期間を延長してもらえる可能性もあります。

仮に延長してもらえたとしても、あくまでも特別な措置です。カード会社や利用者によっては、延長を断られることもあるでしょう。

最大でも延長期間は1ヵ月程度の場合が多く、返済期間を再延滞した場合はすぐに事故扱いになる可能性が高いです。返済期間を延長した場合は、次回の返済日は必ず守ることはもちろんのこと、できる限り早く返済することをおすすめします。

カードローンの返済を延滞しないコツとは

カードローンで借り入れをする人は、申し込む前に無理のない返済計画を立てる必要があります。そこで、カードローンの返済を延滞しないためのコツについて紹介します。

・カードローンの返済期間をシミュレートする

カードローンの返済計画を立てるためには、まず自分が毎月いくらまでなら返済できるかを知る必要があります。毎月の出費を書き出すことで、返済可能な金額が算出できるでしょう。

無理なく返済できる金額が把握できたら、カードローン会社が用意するシミュレーションサービスを利用し、返済期間や利息額を試算することをおすすめします。カードローンでお金を借りる前には、必ずローンシミュレーターで試算した結果をもとに完済までの計画を立てましょう。

・自身の経済状況に応じた返済方法を選択

カードローンの返済方法は、約定返済・臨時返済の2種類です。返済を無理なく進めるには、返済方法をうまく組み合わせることが重要となります。

毎月の返済額を引き上げることが正しいとは限らず、無理に返済額を増やすと延滞する可能性が高まります。約定返済はそのままに、臨時収入やボーナスなどのお金を繰り上げ返済に回すことで、延滞のリスクを減らしながら返済期間を短くできるでしょう。

・追加の借り入れはできるだけ控える

カードローンの利用は必要最低限に留め、追加の借り入れはできるだけ控えるようにしましょう。追加で借り入れると、借入残高が増えてその分返済期間は長くなります。

「少しくらいなら大丈夫」と追加の借り入れを安易に考えがちですが、実は完済までの総利息額には大きな影響があるのです。カードローンでは借入額が増えれば利息額も大きくなるので、追加の借り入れは最後の手段として考えておきましょう。

支払い利息を節約する方法とは?

カードローンの返済期間が短くなれば、カードローン会社に支払う利息を節約できます。そこで、支払い利息を節約する具体的な方法について紹介します。

・毎月の返済額以上の返済計画を立てる

カードローン会社に支払う利息を減らすには、毎月の返済額を引き上げましょう。毎月の返済額を引き上げれば利息額を抑えることができます。

借り入れする前に約定返済額を引き上げた返済計画を立てることで、利息を最小限にしてお金を借りることができるでしょう。利息を抑えたいなら、毎月の返済額を引き上げ、返済期間の短縮計画を立てましょう。

・積極的に繰り上げ返済をする

臨時収入があったときには、繰り上げ返済をしましょう。繰り上げ返済は、カードローンの返済期間が縮まり、支払う利息額を抑えることができます。

繰り上げ返済したお金は、利息ではなく、すべて元金の返済に充てられます。カードローンの返済期間を短くするためにも、臨時返済は積極的に利用するべきでしょう。

カードローンの延滞はさまざまな場面に影響する

カードローンの返済を延滞や滞納するのは、とても危険なことです。なぜなら、契約しているカードローン会社だけでなく、さまざまな場面に影響するからです。

中でも一番影響が大きいのは「信用情報に傷がつく」ことでしょう。カードローンの利用情報は信用情報機関に登録され、金融機関はそれらの情報を閲覧できるようになります。

「延滞」の情報が登録されると、各金融機関に知れ渡ることになるのです。この状態になると新たなローンの審査に落ちたり、クレジットカード発行などの審査に落ちたりするようになるでしょう。

信用情報は、一般の人は目にすることのないものの、実社会においては非常に重要なステータスなのです。

収支のバランスを考えカードローンは賢く使う

賢くカードローンを利用するために気をつけなければならないのは、借入金額を大きくしすぎないことでしょう。そのためには「収支のバランス」が重要です。

カードローンは、会社ごとに返済方式や返済方法が異なります。返済総額にかかわる重要な部分であり、収支のバランスにも影響するので、不明な点がある場合はカードローン会社に確認するようにしましょう。

長期的に無理なく借り入れをするには、事前の返済シミュレーションが必須です。まずは自分の返済可能な金額を把握し、収支のバランスを取りながらカードローンを賢く活用しましょう。

カードローンは、いざというときに無理なく利用すれば、「急場をしのぐ」ことができる便利なサービスなのです。