今回は、カードローンの返済方法の種類を分かりやすく解説します。繰り上げ返済のメリットや延滞してしまった場合、延滞しそうなときの対応策なども紹介するので、カードローンの返済について知りたい人はぜひ参考にしてください。カードローンを賢く活用し、無理なく返済しましょう。

カードローンとは?返済の仕組みを知ろう

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(画像=PIXTA)

カードローンとは、個人が借りたいときに借りたい金額を借りることができるサービスです。

住宅ローンや事業用ローンでは、借り入れ目的を明示したうえで、審査を受けなければなりません。審査は1ヵ月以上かかることがほとんどで、用途が明確でなければ、お金を借りることはできません。また、一度にまとまった金額を借りる必要があります。

しかしカードローンでは、事前に申し込むことで、利用限度額の範囲内であれば自由にお金を借りることができます。お金を借りるたびに金融機関に出向いたり、手続きしたりする必要もありません。キャッシュカードで現金をおろすような感覚で、ATMでお金を借りることができます。

このように、お金を借りる自由度の高さが、カードローンを利用するメリットと言えるでしょう。

一方で、お金を借りた以上は返済しなければなりません。カードローンの返済方法には、ATM返済、振り込み、引き落としなどがあります。

カードローンでは、借りた金額をまとめて返すのではなく、毎月返済することが一般的です。これに加えて、ボーナスが入ったときやお金に余裕があるときなどに、繰り上げ返済をすることもできます。

毎月コツコツ返済しつつ、タイミングを見て繰り上げ返済し、計画的に返済を進めましょう。

カードローンの2つの返済方法

カードローンの返済方法は、主に残高スライド定額返済と毎月定額返済の2種類です。このうち、残高スライド定額返済が最もポピュラーな返済方法です。それぞれの違いを知り、自分に合った返済方法を選びましょう。

●残高スライド定額返済

残高スライド定額返済とは、借入残高に応じて、毎月の返済額が変わるという返済方法です。例えば、借入残高が10万円以下なら2000円、30万円以下なら4000円、50万円以下なら1万円というように、細かく返済額が設定されています。借入残高が大きくなるほど、毎月の返済額も増えます。

残高スライド定額返済なら、借入残高が少ないうちは、毎月数千円程度の返済額ですみます。そのため、返済額が生活費を圧迫する心配がありません。

また、返済額が増えることで、借入残高が大きくなっていることを知ることもできます。借入残高を把握しやすく、借入残高に応じて返済できる残高スライド定額返済は、合理的な返済方法と言えるでしょう。そのため、多くのカードローンが残高スライド定額返済を採用しています。

●毎月定額返済

毎月定額返済とは、文字どおり毎月決まった金額を返済する方法です。毎月の返済額は、カードローンの利用限度額によって変わってきます。

例えば、利用限度額が50万円以内なら1万円、利用限度額が100万円以内なら2万円というように、利用限度額に応じて返済額が定められています。利用限度額が増えるほど毎月の返済額も高くなるよう設定されています。

利用限度額とは、カードローンで借りられる上限額のことです。利用限度額は、カードローンを申し込んだ時点で、年収をはじめとしたカードローン利用者の条件によって決まります。

毎月定額返済では、残高スライド定額返済より、返済額が大きくなる傾向があります。返済額によって借入残高を知ることもできません。特別な理由がなければ、残高スライド定額返済を選んだほうが便利です。

カードローンで繰り上げ返済するメリットとは?

「ボーナスが入ったから、使ってしまう前に返済に回したい!」「今月は余裕があるから、追加で返済したい」というときもあるでしょう。そんなときは、繰り上げ返済を積極的に活用しましょう。

繰り上げ返済とは、カードローン利用者が好きなタイミングで返済することをいいます。追加返済や臨時返済と表現されることもあります。

繰り上げ返済のメリットは、2つあります。

1つ目は、返済期間が短くなることです。繰り上げ返済をすれば、その分借入残高が減ります。そのため、繰り上げ返済をしなかった場合と比べて、早く返済を終えることができます。

2つ目は、利息が少なくなることです。利息は、残高に金利をかけて計算します。そのため、残高が減ることで、トータルで支払う利息が少なくなるというメリットがあります。

残高スライド定額返済は、借入残高が少なければ、毎月の返済額が数千円程度と少ない金額ですみます。そのため、無理なく返済できることがメリットです。一方で、返済が長引いてしまい、いつまでたっても返済が終わらないということも少なくありません。

返済期間が長ければ、それだけトータルで支払う利息は多くなります。そのため、残高スライド定額返済で無理なく返済しつつ、効果的に繰り上げ返済を行うことが大切です。繰り上げ返済をすれば、返済期間を短縮し、利息を減らすことができるでしょう。

もしもカードローンの返済を延滞したら?

もしもカードローンの返済を延滞してしまった場合、どうなるのでしょうか?延滞が起きるのは、引き落とし日に残高不足だった場合や、振り込みやATM返済を忘れていた場合などです。

返済を延滞した場合の連絡方法は、金融機関やカード会社によっても異なります。ここでは、代表的なケースを紹介します。

返済を延滞したら、カード会社からメールやショートメッセージ、ハガキなどで連絡があります。この時点ですぐに対処すれば、大きな問題になることはありません。

とはいえ、あまりにも常習的に繰り返していると、カードローンの利用を停止されるおそれがあります。「連絡がきてから払えばいい」といった認識は危険です。延滞しないよう十分注意しましょう。

メールやショートメッセージで連絡がきたにもかかわらず、返済せずに延滞を続けると、カードローンの利用が停止されます。利用停止前に、金融機関やカード会社から電話があることもあります。また、書面でも督促状が届きます。

それでも返済しないと、一括返済を求められます。最終的には、裁判によって財産の差し押さえが行われる可能性もあります。

カードローンの返済を延滞すると、1日ごとに遅延損害金が発生します。遅延損害金の利率は、年15~20%程度で設定されています。遅延損害金の上限は20%までと法律で定められているため、20%を超えることはありません。

しかし、通常の利息に加えて、年利20%の遅延損害金が発生するのは、大きな痛手です。仮に残高が200万円、遅延損害金が年利20%で、20日間延滞した場合、遅延損害金は2万1917円です。本来負担しなくていいはずの出費をともなうため、くれぐれも返済を延滞しないよう注意しましょう。

カードローンの返済が厳しい人必見!3つの対策とは

カードローンの返済が厳しいときは、返済を延滞してしまう前に、対応策を練ることが大切です。ここでは、返済が厳しい人に試してほしい対策を3つ紹介します。

●カードローンの返済日を変更する

金融機関やカード会社によって異なりますが、カードローンの返済日は、いくつかの候補から選択できることがほとんどです。

カードローンの返済を延滞してしまう人は、まずは給料日と返済日がかみ合っているかどうかを確認しましょう。ちょうど給料日前が返済日になっているために、返済が延滞している可能性もあります。そんなときは、カードローンの返済日を給料日後に変更することで、延滞せずにすむかもしれません。

●家計を見直す

何度も返済を延滞してしまうという人は、生活費にどのくらいのお金がかかっているかを一度見直してみてください。1ヵ月の収入と1ヵ月の生活費、現状の返済額を書き出してみましょう。この時点で1ヵ月の生活費と返済額の合計額が1ヵ月の収入をオーバーしているようなら、計画的な返済はできません。

むしろ、足りない生活費をカバーするためにさらにカードローンでお金を借り、借入残高が増えて利息の負担が重くなるという悪循環に陥っている可能性があります。

もし、生活費と返済額の合計額が1ヵ月の収入をオーバーしている場合、生活費と返済額の合計額が収入内に収まるよう、支出項目を見直しましょう。

不要な保険を解約したり、格安SIMに乗り換えたり、サブスクリプションを減らしたりするだけでも、意外と生活費をカットできます。マイボトルを持ち歩いたり、お弁当を作ったりするのもいいでしょう。生活を変えることで、自然とお金が残るようになり、繰り上げ返済に回せる金額も増やせるでしょう。

●金融機関やカード会社に事前に相談する

もし手を尽くしたにもかかわらず返済日に返済できないというときは、事前に金融機関やカード会社に連絡しておくことが大切です。返済が間に合わない事情を説明し、指示を仰ぎましょう。こうすることで、いきなりカードの利用が停止されたり、督促状が届いたりといった事態を回避できる可能性があります。

「どうせ遅れるなら、連絡しなくていいか」と思うのは危険です。返済が遅れそうなときは、つい連絡するのがおっくうで放置してしまいがちになりますが、得策ではありません。事前に相談することで、適切な指示を仰ぐこともできます。

カードローンは計画的に返済することが大切

いつでもお金を借りることができるカードローンは、生活を豊かにしてくれる便利なサービスです。しかし、お金を借りている以上、返済は間違いなく行わなければなりません。「多分大丈夫だろう」と甘く考えて返済の延滞を続けていると、信用情報に傷がついてしまうおそれもあります。

カードローンを利用する人は、無理のない範囲で計画的に利用しましょう。