「FXのローソク足は何を表しているのか?」「ローソク足からどんなことが読み取れるのだろうか?」。FX初心者の中には、このような疑問を感じている人もいるでしょう。ローソク足はFXに限らず、投資商品の値動きを示す重要な指標です。

今回は、FX取引におけるローソク足について知りたい人のために、定義や仕組みを解説します。この記事を読んで、ローソク足を活用できるようになりましょう。

ローソク足とは?

FX,ローソク足
(画像=PIXTA)

ローソク足とはFXなどの投資商品の値動きを示すチャートで、日本で考案されたものです。

何本ものローソク足が価格変動を示しており、レートの動きが分かりやすくなっています。期間中の始値や終値、高値、安値の4つのファクターを表しており、一目で値動きをチェックすることができます。

ローソク足の仕組みを紹介

ローソク足は両端に線が飛び出した管のような見た目をしています。各部分が何を示しているのか、見ていきましょう。

●中心の太い部分は始値と終値

ローソク足
(画像=PIXTA)

ローソク足の中心となる太い部分は「実体」で、銘柄の始値と終値を示しています。始値とは対象期間の最初についた価格を意味しており、終値は最終時点の価格です。

FXで取引する通貨は常に価格が変化しています。始値から終値を結ぶ太い管は、取引が多い価格範囲を表します。まずはローソク足の太い管の並びを見ながら、大まかな傾向をつかむところから始めましょう。

●両端のひげは最安値と最高値を示す

ローソク足の太い管から上下に飛び出した細い線は、FX用語で「ヒゲ」と呼び、それぞれ対象期間における最安値と最高値を示します。

最高値は対象期間においてもっとも高い価格の数字を示しており、最安値はもっとも安い価格を示しています。ともに始値から終値の範囲から飛び出していることが多く、ヒゲが長いほど価格変動が激しいことを示します。

トレンドだけでなく、各ローソク足のヒゲの伸び具合をチェックすれば、相場状況を深く分析することができます。

●前より上がったか下がったかで色分け

FXのローソク足は、前の期間より相場が上がれば陽線として主に赤、下がれば陰線として主に青で表されます。

ローソク足が示すとおり、FXの相場は価格が上がったり下がったりの繰り返しです。しかし、時に値動きが一方に傾き、ローソク足が一方の色に集中することがあります。これを「トレンド」と呼びます。ローソク足の色の違いを見て、相場の傾向を見極めることも投資戦略を立てるうえで重要になります。

●区切りの期間を切り替えられる

FXチャートのローソク足は、一定期間の値動きを表しますが、区切りの期間を変更することもできます。

FXチャート

ほとんどのチャートには設定機能があり、時間足を切り替えることができます。例えば「5分足」なら5分ごと、「日足」なら1日ごとの値動きを表します。さまざまな時間軸で相場の傾向をつかむことも大切です。

ローソク足の並びで値動きの傾向が分かる

ローソク足の並び方で、値動きの傾向をつかむことができます。値上がりが集中していれば「上昇トレンド」、値下がりが集中していれば「下落トレンド」です。

●上昇トレンド

FXチャート2.jpg

上昇トレンドでは、それまでの期間と比較して、一定期間ローソク足の位置が上がり続けます。上の画像では、赤いローソク足が集まっていることも分かるでしょう。

始値や終値だけでなく、ヒゲの部分の安値や高値の位置も上がります。チャートで目立っている安値同士を結んだレジスタンスラインを描くと、線が上に向かっていくことが分かります。

以上から上昇トレンドは、以降の値上がりを期待して「買いポジション」を作ってから、後に高く売ることができるチャンスと言えます。

●下落トレンド

FXチャート3.jpg

上の画像を見ると、下落トレンドでは前の期間と比較してローソク足の位置が下がり続けていることが分かります。青色のローソク足が集まっていることも見て取れるでしょう。

安値や高値の位置も下がる傾向となります。チャート内でレジスタンスラインを引くと、下降傾向にあることがよく分かるでしょう。

この場合、「売りポジション」を建てることで、値下がり後に買い戻せば、売った時点との差額で利益を上げられる場合があります。

●どちらのトレンドでもない「レンジ相場」

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FXのチャートが一定の範囲で上がったり下がったりを繰り返していれば、「レンジ相場」と言えます。上昇や下落のトレンドを見極められない状態なので、初心者はレンジ相場の間は、様子見したほうが賢明でしょう。

しかし、レンジ相場もずっと続くわけでなく、後から価格が急な伸びを見せたり、下がったりして一方向にブレイクすることがあります。定期的なチャートチェックを行いながら、ブレイクを待ちましょう。

ローソク足で相場反転の可能性が分かる?

FXのローソク足は、太い線の両端にヒゲが生えたような形が一般的ですが、時に特殊な形が現れて相場に影響を与えることもあるので注意が必要です。

次に、相場反転の可能性を生むような特殊なローソク足を紹介します。

●十字線は相場トレンドの流れを変える?

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十字線とは、全体が十字に見えるローソク足のことを呼びます。始値と終値の範囲が極めて狭く、上下のヒゲが目立つのが特徴です。

FXにおける十字線は、買いと売りがぶつかり合っているサインです。上昇や下降トレンドが続いている状況で、いきなり十字線が出た場合、値動きの傾向が反対になる可能性が高いでしょう。十字線が出てきた場合は、トレンドの転換を予測しながらポジションを建ててみましょう。

●上か下どちらかのヒゲが長いローソク足

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上または下のヒゲが、以前と比較して極端に長い場合も要チェックです。

FXチャートでは、高値圏で上ヒゲが長ければ売り圧力が強まり、下落トレンドのサインです。安値圏で出れば価格回復の兆しでしょう。反対に下ヒゲが長い場合も、「首吊り線」としてトレンドの変化を確かめたいところです。

チャート上に極端に長いヒゲが見つかったら、トレンドが切り替わるサインだと考え、注目してみましょう。

●ヒゲが短すぎるか見えないときも注意しよう

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ローソク足のヒゲがほとんど見えない場合も要チェックです。以前よりも価格が下がった状態で出れば「大陰線」です。高値圏で出れば下落トレンドの入り口だと考えられます。

安値圏で以前よりも価格が上がった状態で出れば「大陽線」です。こちらは上昇トレンドの前触れと考えられます。

以上のようにヒゲが短すぎるか見えない形でローソク足が出れば、トレンドが切り替わるサインだと考えましょう。

ローソク足の流れをつかむテクニカル分析

FXチャート上のローソク足は、市場の流れを示しています。トレーダーの心理状態や市場傾向をつかむためには、テクニカル分析の使用がおすすめです。

テクニカル分析の代表例を以下にまとめました。

●移動平均線

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移動平均線は、一定期間における相場の平均を線グラフで示したものです。ローソク足で分かりにくいものも、移動平均線を使用すれば大まかな流れを分かりやすく捉えることができます。

短期なら5日、中期なら25日、長期なら75日の価格を平均化した線を使用するのが一般的です。2、3本の線を使って、集計期間が短いほうの線が長いほうを下から突き抜けた状態を「ゴールデンクロス」といい、上昇トレンドのサインです。上から沈み込んだ状態は「デッドクロス」といい、値下がりが近いと分析できます。

●ボリンジャーバンド

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(画像=ネットマネー)

ボリンジャーバンドは、値動きやその勢い、ローソク足が示すトレンド変化などを確かめるためのものです。1本の移動平均線を張りながら、上下に標準偏差を示す「σ線」を張り、誤差の範囲を表します。

σ線は移動平均線に近いところから上へ行くほど+1σ、+2σ、下へ行くほど-1σ、-2σと数えます。σ線が±2σの範囲内に収まる確率は統計学上95.45%といわれています。ボリンジャーバンドでは、-のσ線にローソク足が触れれば買い、+のσ線に来たら売りのサインだと分析できます。

ローソク足以外のチャートも要チェック

ローソク足以外にも、FXの値動きを分析できるグラフがあります。以下にまとめました。

●バーチャート

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バーチャートは、ローソク足と同じく始値や終値、高値、安値を示しますが、表示方法がシンプルです。高値と終値を線で結び、左側から始値、右側から終値がトゲのように突き出ます。上の画像のような4本値だけでなく、始値をカットした3本値もあるので、好みに応じて選びましょう。

すっきりとしていて見やすく、FX初心者のチャート分析にもおすすめです。

●カギ足

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(画像=ネットマネー)

カギ足は、ローソク足のような期間ごとの相場ではなく、FXの特定銘柄の値動きだけにフォーカスしたチャートです。トレンドの変化を鮮明に捉えやすいメリットがありますが、正確な価格が分からないので注意が必要です。

カギ足は終値を比較するだけで、最高値や最安値のような一時的な値動きは反映しません。しかし上向き傾向なら買い、下向きなら売りなどのサインが分かりやすいことが魅力です。

●折れ線足

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(画像=ネットマネー)

折れ線はシンプルなFXチャートで、主に終値を一本の線で結びます。線グラフの向きからトレンドが分かりやすく、ローソク足よりも市場傾向をつかみやすくなっています。

ただし終値しか分からず、単体では細かいチャート分析ができないことに注意しましょう。ローソク足と併用することで、トレンドを正確につかみやすくなります。

ローソク足を見るときの注意点

ローソク足を見る際は、投資スタイルに合わせて時間足を決めることや、経済ニュースなどの外的要因にも配慮しましょう。FXのチャートチェックで心がけたいことを紹介します。

●長期のトレンドを確かめてから分析に入る

FXでローソク足を見る際は、長期のトレンドをつかむことが大切です。1時間足や日足など区切りの期間が長いローソク足は、短い時間足で起きているトレンドをカバーしています。

短期よりも長い目で市場動向をつかむことになるため、時間足が長いほど分析を間違えるリスクが少ないと言えるでしょう。短期の時間足で価格の上昇傾向を見て買いに走っても、長期的に値下がりが多ければ流れに逆行していることになり、利益を期待できません。

FX取引では、目当てよりも長い時間足で、長期的なトレンドを確かめましょう。

●投資スタイルに合わせて時間足を決めよう

FXではローソク足の区切りの時間を、自身の投資スタイルに合わせて決めることが大切です。日で建てたポジションを手放す短期トレードなら5分や4時間足、数週間や数ヵ月のような長期保有を望むなら日足や週足を使うとよいでしょう。

ポジションを持ち続ける期間などを計画的に決めることが大切です。

●世界の経済ニュースや要人の発言にも気を配ろう

FX取引にチャレンジするなら、経済ニュースを積極的に見る習慣をつけましょう。世界情勢の変化がFXの相場を変える可能性があります。経済の専門家や政治家など要人の発言もチェックしましょう。

FXで扱うのは、米ドルと円のような、2つの通貨ペアです。通貨価値は世界の経済情勢と深く結びついています。世界的なニュースがあればレートの急変動を想定しつつ、冷静な判断を心がけましょう。

各国のGDPの発表や政策金利の決定などは、投資家の買いや売りの行動に結びつきやすいので要チェックです。

まとめ

FXのローソク足は、FX市場のさまざまな側面を映し出します。始値や終値、最高値、最安値をローソク足一本で表してくれるので、市場の動きを測るのに大変便利です。

テクニカル分析の使用や世界的なニュースにも配慮しつつ、FX取引で最適な判断ができるように、ローソク足の見方をしっかりとマスターしましょう。

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※ファイナンス・マグネイト社調べ(2012年1月~2019年12月)