誰しも一度は株式投資を始めようと思ったことがあるだろう。にもかかわらず、まだ始めていない方もいるだろう。おそらく「株はなんだか難しそう」「損をだして自分のお金が減ったらどうしよう」「証券口座を開設して株式取引するというプロセスが面倒くさい」と思っている人が大半ではないのだろうか。

そんな方のために、株初心者が投資をゼロから学び、株を始めるにあたり知っておきたい7つのポイントを紹介する。

株初心者入門0:株とは?

そもそも株とは、企業が資金を調達するために発行するものだ。企業は投資家が株を買うことで、資金をもとに事業を拡大していく。

逆に投資家は、株を所有することで、企業に対しての権利を取得することができる。株を所有すれば所有するだけ、企業に対する権利も大きくなるのだ。もし、あなたがある企業の株を取得していれば、その企業のオーナーの一員になるということなのである。

借り入れや社債と違い、会社は株主から調達した資金を株主に返す必要はない。そのため、株主は他の投資家に株式を売ることで、会社に出資した金を回収する。このように、株式投資で利益を得るための基本は、買った株をより高い値段で売ることなのだ。

ここからは、株初心者が株式投資を始めるまでに知っておくべきことを、7つのポイントに分けて見ていこう。

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株,投資,初心者

(写真=PIXTA)

株初心者入門1:株式投資で利益を得る方法

キャピタルゲイン(値上がり益)

株を購入して企業に対する権利を取得したのち、その企業が大きく成長すればその株の値段、つまり「株価」が上昇する。株価がさらに上昇する見込みがある場合、その株式を所有したいという投資家も多く現れてくる。

そこでもしあなたが株取引をしていればこのタイミングを見極めて売却すれば、株価が上昇した分だけの利益を手にすることができるという仕組みだ。この利益を「値上がり益(キャピタルゲイン)」と言い、株式投資を利用して得られる利益の一つである。

インカムゲイン(配当金)

また、株式を売却しなくても企業が順調に業績を上げていけば、所有する株の数量に合わせて「配当金(インカムゲイン)」が配られる。成長する企業の株を所有しているだけで、定期的に配当金を得ることができる(年1回、2回の企業が多い)。これも株式投資による利益の一つと言えよう。

そのほかに、サービスや商品を株主に対して支給する制度「株主優待」を提供する企業もある。これも、株式投資によって得られる利益の一つと数える。飲食店を経営する企業なら食事券、遊園地を経営する企業なら入園券など、それぞれの優待を目当てに株を購入する人も多い。

Q


これから投資を始める人にアドバイスするとしたら

天野秀夫

天野秀夫さん
株式マーケットアドバイザー

相場勘を養う 国内株式、外国株、投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)など個人投資家が投資可能な金融商品は多彩です。まずは、自分に合った(相性がいい)金融商品を見つけることから始めましょう。次のステップのポイントは、国内株式が典型的ですが、いずれの金融商品も時流・地合い、トレンドがあることを知ることです。2000年前半に有力新興国であるBRICs投資が話題となりましたが、現在では下火になっています。こうしたマーケットの時流を掴むには、自分なりの情報のアンテナを張り巡らし分析能力を身に着けてほしいと思います。「相場観」というよりも十人十色の「相場勘」です。IT(情報通信)、AI(人工知能)の時代に「勘?」と思われるかもしれませんが、相場に強い人は不思議とこの勘が養われています。

天野秀夫

天野秀夫さん
株式マーケットアドバイザー

相場勘を養う 国内株式、外国株、投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)など個人投資家が投資可能な金融商品は多彩です。まずは、自分に合った(相性がいい)金融商品を見つけることから始めましょう。


株初心者入門2:株のリスク

値上がり益や配当金、株主優待など、株には多くのメリットがついてくるが、もちろんメリットがあればデメリットもあるものだ。

キャピタルロス

まず株は企業の業績だけでなく景気や災害など多くの要素に影響されるので、価値が下落すること。価値が下落すると配当金がなくなることもあり、実質的に株価も下降するのでその時点で手放す場合「キャピタルロス」つまり売却により損失を被ってしまうのだ。これを「値下がりリスク」という。

株価が下がるだけならまだしも、万一企業自体が倒産してしまった場合、株そのものも価値がなくなる、つまり0円になることもあるのだ。

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株初心者入門3:1万円から株は買える、ミニ株とは

上述のようなリスクがあるにも関わらず、株式投資をするには、数十万円〜数百万円の資金が必要になるので気軽に買えないと、あなたは思ってしまっていないだろうか。だが実は、1万円以内で株を買える方法が存在する。その方法は「ミニ株」を利用することだ。

株式は、銘柄によって取引の単位が決められていて、これを「単元株」という。多くの株式は、100株単位で取引している。この場合、一株3,000円の株式を買うのであれば、30万円が最低限必要となる。流石に最低30万円が必要となると、株初心者には手が出しづらいかもしれない。

しかし、「ミニ株」を利用すれば、1株単位で株式を購入出来る。例えば、トヨタ自動車<7203>の株も7,000円程度で、ソニー<6758>の株も8,000円程度(2020年7月21日現在)で買うことが出来る。株初心者はまずはミニ株から始めるのがよいだろう。

ミニ株は手数料が割高になることがネックだが、SBIネオモバイル証券なら月に50万円までは取引手数料が無料で取引できるため、ミニ株投資に興味があるならSBIネオモバイル証券がおすすめだ。

ミニ株の手数料以外にも気をつけるべきこと、始め方について詳しくは 「ミニ株取引とは?たった1万円からトヨタやソフトバンクへの株式投資が可能?」で解説している。リスクが少なく始めやすい投資方法なので、資金準備やリスク不安で投資を諦めてしまった方ももう一度考えてみてはいかがだろうか。

ミニ株を扱っている証券会社の手数料比較


約定代金ごとの手数料(税込)

約定金額 SBIネオ
モバイル証券
SBI証券 マネックス
証券
au カブ
コム証券
1万円 0円 55円 55円 55円
5万円 0円 275円 275円 275円
10万円 0円 550円 550円 550円
20万円 0円 1,100円 1,100円 1,100円
50万円 0円 2,750円 2,750円 2,750円

株初心者入門4:株ってギャンブルか?

1万円以内で株が買えるとはいえ、株は普通預金に比べればハイリスク・ハイリターンであるため、「ギャンブルと同じではないのか?」とあなたは考えるかもしれない。

だが、ギャンブルは予想ができない要素が非常に多いのに対し、株はきちんと予想を立てることでリスクを最小限にすることができる。つまり「偶然に」株価が上昇するのではなく、何らかの気配や理由がある上で株価が上昇するのだ。

上手に流れを読むことで利益を得られるのが株式投資である。そこが幸運だけに頼るギャンブルとは大きく異なる。株式投資は決してギャンブルではなく、根拠のある投資手段なのである。

また逆指値注文を利用する事で、必要以上の損失を抑えることも出来る。逆指値注文とは、指定した価格以下になったら売却、指定した価格以上になったら購入するという注文方法だ。大損するリスクを取りたくないと考えている株初心者の方は、この逆指値注文を利用し、損切りして損失を最小限にするとよいだろう。

リスクはあるが、普通預金や定期預金よりも高い利回りも期待出来る。資産運用を預金だけで行うのではなく、まずは少額から株式投資を取り入れていくとよいだろう。

Q


これから投資を始める人にアドバイスするとしたら

三枝裕介

三枝裕介さん
『ZUU online magazine』編集長

まずは、株式投資にどの程度のリターンを求めているのかを明確にすることです。たとえば、マスコミなどで元手数十万円から資産1億円を達成したいわゆる「億り人」が紹介されることがありますが、彼らの多くは最初はリスクの高いギャンブル的な銘柄や投資手法で資産を増やしている人がほとんどのはず。なかには何度も株式市場から退場させられた人も少なくありません。彼らのように元手を何十倍、何百倍にしたいのなら、安全志向の投資では達成できません。一方、現在のような低金利時代に年間数%の利益でよしとするなら、業績良好な高配当銘柄などに投資すればいいでしょう。いずれにしても、ある程度のゴールを決め、それに適した投資スタイルを当てはめることです。

三枝裕介

三枝裕介さん
『ZUU online magazine』編集長

まずは、株式投資にどの程度のリターンを求めているのかを明確にすることです。たとえば、マスコミなどで元手数十万円から資産1億円を達成したいわゆる「億り人」が紹介されることがありますが、彼らの多くは最初はリスクの高いギャンブル的な銘柄や投資手法で資産を増やしている人がほとんどのはず。一方、現在のような低金利時代に年間数%の利益でよしとするなら、業績良好な高配当銘柄などに投資すればいいでしょう。


株初心者入門5:口座開設から購入(約定)までの流れ

では、実際に株式投資を始めるためにどんな準備をすればよいのか以下にその流れを示した。順を追って詳しくみて行こう。

【1.資料請求】

まず証券会社に口座を開こう。多くの銀行が口座開設には手数料がかからないのと同様、証券会社の口座開設もほとんどの場合が無料で行なえる。証券会社のホームページなどを参考に、不明な点がある場合は資料請求を行い、最適の証券会社を選ぼう。

【2.口座開設】

ネットで株式投資を行うのなら、手数料が実店舗より安いネット証券会社がおすすめだ。ネットで口座開設の手続きをすれば1週間程度で申込書が郵送されてくる。署名・捺印して本人確認書類を添付して返送すれば、後日ログインに必要なIDとパスワードが送付される。このIDとパスワードを用いて、証券会社のマイページにアクセスしよう。

【3.入金】

株式投資を行うために、所有する証券会社の口座に資金を入金する必要がある。銀行の窓口やATMからでも入金できるが、ネットバンキングを利用して入金すれば手数料も格段に安くなる。提携している銀行からの入金であれば無料になることもあるので確認しておこう。

【4.買いたい株の選定】

証券会社のマイページから、購入できる株の銘柄の一覧を見ることができる。購入したい株を決め、入金済みの資金を考慮にいれつつ数量を設定しよう。

【5.注文】

購入する銘柄と数量を決定したら、注文をしよう。即時注文と株価指定での注文方法があるので、時期と価格を見て考よう。

【6.約定(やくじょう)】

注文が成立することを「約定(やくじょう)」と呼ぶ。約定されると取引履歴に表示されるので、内容に間違いがないかを確認しよう。

ここまで口座開設から約定までの流れいについて解説してきたが、初心者は口座開設する際に手数料だけを見てしまいがちだ。その他に比較しておきたい項目はこちらの「株初心者はどこで口座開設してる?ネット証券ランキング」で確認してほしい。

Q


初心者におすすめの証券会社を教えて下さい。

有限亭玉介

有限亭玉介さん
個人投資家

楽天証券とSBI証券は、チャートなどが比較的見やすくて初心者向けだと思いますね。本当に初めてなら楽天証券、もう少しチャートを詳しく分析したいのであれば、データが見やすいSBI証券がおすすめです。

有限亭玉介さんのインタビュー記事はこちら

有限亭玉介

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個人投資家

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株初心者入門6:上昇銘柄の見極めに役立つツール、情報収集先

具体的な株の買い方は上述の通りだが、問題はどのように「買い」の判断をするかだ。これから株価が上昇すると見極める方法について見てみよう。

独自のアンテナから察知する

この企業はこれから伸びそうだなどと、自分で予想してみよう。最近話題に上る商品や店、なんとなく目にする機会が増えてきたモノなど見てみると、あなたは次に来るトレンドを敏感に察知することで株価が上昇する前に株を購入することができる。

普段から流行に対するアンテナをしっかり立てて、敏感に察知することが大切なのだ。

専門家の意見から予想を立てる

それでも流行を読むことがうまくできないと言うあなたは、専門家の意見を参考にしてみよう。各証券会社では口座開設者へのサービスの一環として、独自の株式のトレンドの分析だけでなく、著名なアナリストやトレーダーの予想などを提供していることが多い。これらをしっかりと読み解くことで、期待の銘柄などを幅広い視点で分析することができる。

講演会や無料のセミナー、オンラインセミナーやコンテンツなど、各社多種多様なサービスを提供しているネット証券もある。大いに活用していこう。

証券会社のツールを使う

特に証券会社のツールを利用すれば、投資に必須の情報だけでなく日常的にも利用するとお得な情報を取得出来る。例えば、 楽天証券 のマーケットスピードを利用すれば、あなたは「日経テレコン(楽天証券版)」が利用できる。「日経テレコン(楽天証券版)」では、東証上場企業の7割以上が導入している信頼性の高いデータベースサービス「日経テレコン21」の中から、日本経済新聞や日経速報ニュースの閲覧、日経産業新聞、日経MJなどの閲覧(3日分)、また過去1年分の新聞記事検索などが利用できる。

このような証券会社のツールを利用して、投資判断に生かしていくとよいだろう。

>> 楽天証券

(スマホでも5分程度で簡単に申し込めます)

Q


情報収集用のツールとトレード用のツールのおすすめは?

三枝裕介

三枝裕介さん
『ZUU online magazine』編集長

・情報収集ツール
基本的には投資仲間とのグループラインなどで情報交換しています。そのほか、「Kabutan」という情報サイトは投資仲間も参考にしているようです

・トレードツール
・モバイル端末用のツール(スマホ、タブレット)
マーケットスピード(楽天証券)
livestar S2(ライブスター証券)

・PC用のツール
マーケットスピード(楽天証券)

三枝裕介

三枝裕介さん
『ZUU online magazine』編集長

・情報収集ツール
基本的には投資仲間とのグループラインなどで情報交換しています。そのほか、「Kabutan」という情報サイトは投資仲間も参考にしているようです

・トレードツール
・モバイル端末用のツール(スマホ、タブレット)
マーケットスピード(楽天証券)
livestar S2(ライブスター証券)

・PC用のツール
マーケットスピード(楽天証券)


株初心者入門7:株式投資にお金はかかる?売買手数料とは?

手数料(税込)

証券会社名 取引額〜5万円 〜10万円 〜20万円 〜50万円
総合証券 SMBC日興証券 1.242%(最低5,000円)
野村證券 2,808円 1.4040%
ネット証券 SBI証券 54円 97円 113円 270円
楽天証券 54円 97円 113円 270円
松井証券
0円 0円 0円 500円
※1日の株式約定代金合計の50万円まで手数料が0円


上記表の通り株式を購入する場合、各証券会社によって異なる手数料がかかる。

総合証券では顧客それぞれに担当者がついて、商品選びの相談や購入のサポートを受けることができる。よって、人件費や店舗運営などのコストが発生し、手数料も自ずと高くなっている。ネット証券は、株式購入までをオンライン上で完結させることができるため、総合証券のようなコストがかからず、手数料が非常に安くなっている。

情報収集ツール

株初心者にとっては、どの株を買えばよいか判断がつかないことも多いだろう。情報収集のツールで最も有名なのが「会社四季報」である。上場会社の概要や株価データ、業績の詳細が掲載されており書店でも購入できるが、毎月1,080円でオンライン上から最新の情報を読むことができる。

各証券会社では無料で使用できるツールが多く提供されているので、これらをうまく利用すれば、ネット証券でも購入するための判断材料を集めることが可能である。

証券会社名 情報収集ツール
au カブコム証券 モーニングスター、会社四季報、ロイターニュース、kabuステーション(1ヶ月間無料)
楽天証券 日経テレコン、会社四季報、ロイターニュース
マネックス証券 J.P.モルガン アナリストレポート

株初心者入門8:株を取引できる時間はいつ?

東京証券取引所の取引時間は午前(前場)が9時〜11時、午後(後場)が12時半〜15時までと決まっている。また、休日は土日祝日(振替休日含む)、大晦日と正月三が日である。つまり、平日の日中のみが取引できる時間だ。しかし、この時間以外でもネット証券からであれば、注文を行うことが可能だ。

株価の値動きを見ながら取引が行いたければ「PTS(私設取引システム)」を用いて夜間でも取引ができる。この「PTS」は証券取引所に代わって夜間での取引の仲介を行っており、利用可能な証券会社は「SBI証券」「楽天証券」「松井証券」である。

「PTS」の取引時間

・デイタイムセッション 8:20〜16:00 ・ナイトタイムセッション 17:00〜23:59 ※SBI証券の場合

「SBI証券」のPTSを用いた取引は、通常の取引所よりも手数料が約5%安いので、夜間取引を行いたい場合はおすすめの取引所となっている。

株初心者入門9:株の売り方

では、あなたが株を売りたい時その時期の見極めはそうすれば良いのだろうか。売却の判断の方法と具体的な売却方法について見て行こう。

売却の判断方法

株価が上昇してくると、あなたは「もう少し保有すればもっと利益が得られるはず」と無駄に保有し続けてしまい、結局株価が下降して利益を得損なうことがあるかもしれない。購入のタイミングよりも売却のタイミングの方が難しい。

あなたが「もう少し保有しておこう」という曖昧な気持ちをもった時は、その気持ちを捨てるべきである。「○○円になったら」と具体的な価格を設定し、その価格になったらためらわずに売却するのが、ベストな方法なのだ。万が一設定した価格にならなくても、次の機会を狙えば良いため、ストレスの少ない売り方とも言える。

株の売り方

株を売りたい時は簡単な操作でできてしまう。株式を保有する証券口座にログインし、「売り注文」をすれば売却は完了してしまうのだ。すべて売却せずに一部だけ売却することもできるので、状況に合わせて判断しよう。

株初心者入門10:信用取引とは?現物取引と何が違うの?

信用取引と現物取引は取引対象が「現物株」であることは同じだ。現物取引は購入するための資金を実際に用意しなければならない。だが、信用取引は証券会社から株を借りることで、自身の資金や株式を担保にして、自己資金よりも多い金額で取引を行うことが可能になる。

したがってレバレッジをかけることで、現物取引より大きなリターンを期待できる。ただ、損失もその分大きくなってしまうので、信用取引は注意が必要な取引方法だ。初心者はリスク分散のために現物株と並行で行うことをおすすめする。

実際に株式投資を始めてみる

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