IPO投資とは、新規上場する企業の株を上場前に買い、上場後にすぐ売るというシンプルな投資方法だ。上場前のIPO銘柄はほとんどの場合、市場の適正価格よりも割安で募集されるため、上場直後に売るだけで大きな利益を出すことができるのだ。

IPO投資は投資初心者でも簡単に始められて、さらに勝率も比較的高く人気が高い投資方法だ。しかしIPO株は応募しても抽選があるため、当たらない。また、IPOによって応募できる証券会社が異なるのだ。

そのため、IPO投資にチャレンジするなら複数の証券会社で口座を開設するのがおすすめだ。

IPOについてもっと詳しく知りたいなら、次の記事を読むといいだろう。
IPO投資はなぜ人気なのか?これから始める人のための「IPO」投資の基本

ここではIPO投資を始めたい人向けに、ZUU online経由でIPO目的で口座開設された証券会社の口座開設数ランキングを紹介していこう。
まずはIPO投資で人気の証券会社で証券口座を開設して、IPO投資にチャレンジしてみてほしい。

IPOの抽選方法に関して詳しく知りたいなら以下の記事を読むといいだろう。
IPO抽選のすべて~申し込み、抽選方式、当選確率を上げる方法~

IPO投資の証券会社人気ランキング

2020年4月から7月にIPO投資目的でZUU online経由で申し込まれた証券口座の開設数から、IPO投資で人気の証券会社ランキングを作成した。

このランキングを参考に、IPOの当選確率を上げるための証券口座を選ぶといいだろう。

証券会社 総合評価 手数料
(税込)
主幹事数/
取扱総数
(2019年)
50万円 100万円
IPO人気ランキング1位1位
SBI証券
無料申し込み

優秀

0円

0円
7社
/82社
IPO人気ランキング2位2位
マネックス証券
無料申し込み

やや優秀

495円

1100円
--社/45社
IPO人気ランキング3位3位
岡三オンライン証券
無料申し込み

優秀

0円

943円
--社/26社
4位

SMBC日興証券
無料申し込み

やや優秀

440円

880円
20社/61社
5位

野村証券
無料申し込み

優秀

524円

1,048円
17社/35社
1位 SBI証券
取扱実績
(2019年)
主幹事数
(2019年)
抽選方法
82社 7社 口数比例方式 : 70%
IPOチャレンジポイント : 30%

IPO取扱実績圧倒的No.1 最初の1社ならSBI

2020年4月から7月の4ヶ月で、IPO目的での証券口座開設数がもっとも多かったのがSBI証券だ。
SBI証券は毎年全体の9割前後のIPO銘柄を取り扱っており、株式の配分の多い主幹事を務めることもしばしばある証券会社だ。IPOに応募できるチャンスが他の証券会社よりも圧倒的に多いことが、SBI証券の人気の理由だ。
またSBI証券の独自の魅力が、「IPOチャレンジポイント」という制度だ。IPOに応募して外れるとIPOチャレンジポイントがもらえるのだが、次回以降のIPOの応募でこの「IPOチャレンジポイント」を使うと当選しやすくなるのだ。
SBI証券はIPO投資以外にも取引手数料が安い、情報量が豊富などのメリットが多い。投資初心者であれば、まず口座開設したい証券会社の1つだろう。

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2位 マネックス証券
取扱実績
(2019年)
主幹事数
(2019年)
抽選方法
45社 0社 平等抽選

豊富な引受実績と平等抽選が魅力

マネックス証券のIPO投資では、平等抽選を採用していることが重視したいポイントだ。資金力や取引実績に当選確率が左右されないため、個人投資家や投資初心者にとっては大きなメリットだ。
取扱銘柄数も45社とネット証券の中でも非常に多く、全証券会社の中でもトップ5に入る。IPOの当選確率を上げたいのであれば口座開設しておきたい証券会社と言える。

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3位 岡三オンライン証券
取扱実績
(2019年)
主幹事数
(2019年)
抽選方法
37社 0社 乱数による公平抽選

口座開設数が少ないので当選確率が高い

岡三オンライン証券ではIPO投資に抽選する際に、前受金が必要ない。そのため、証券会社の口座内に資金がなくても、IPO投資の抽選に参加できることが大きな強みである。
また、他の証券会社より口座開設者数が少ないため、その分当選確率が高くなることも特徴だ。IPO投資を始める際にメインの口座と併せて口座開設しておきたい証券会社だ。

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4位 SMBC日興証券
取扱実績
(2019年)
主幹事数
(2019年)
抽選方法
61社 20社 平等抽選
総合コース : 90%
ダイレクトコース : 10%

業界トップクラスのIPO主幹事数

SMBC日興証券は「ソフトバンク」「JR九州」など、有名銘柄の主幹事になることが多く、実績と人気を兼ね備えた証券会社である。
また、インターネット取引のダイレクトコースでは平等抽選を採用しているため、IPO投資の実績や資金力に関係なく、誰でも当選する可能性があることがメリットだろう。
SMBC日興証券はIPO投資の取扱銘柄数や主幹事数が多いため、IPO投資をするならメインの証券会社にしてもいいだろう。

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5位 GMOクリック証券
取扱実績
(2019年)
主幹事数
(2019年)
抽選方法
0社 0社 平等抽選

GMOグループのIPOで当選しやすい

2019年の取扱銘柄数は0社だが、2020年には7月にGMOグループのGMOフィナンシャルゲートのIPOを取り扱った。
GMOクリック証券でIPO投資をしようとする人は少なく、口座数も多くないため、GMOグループのIPO投資では穴場的なポジションの証券会社だ。
取扱実績数は多いとは言えないが、GMOグループの優良IPOの当選確率を上げるためには口座開設しておいてもよいだろう。

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6位 松井証券
取扱実績
(2019年)
主幹事数
(2019年)
抽選方法
21社 0社 平等抽選

事前入金の必要なし サブ口座として優秀

松井証券のIPO投資では事前入金なしで抽選に参加できることが強みである。そのため、他の証券会社での申込みと並行してIPOに申込みやすいのが嬉しい。
また、1日の約定代金が50万円以下の場合取引手数料が無料なので、IPO投資に当選した際に売却するコストを低く抑えられることもメリットだ。
取扱実績や主幹事数は他の証券会社に比べると少ないが、抽選方法は平等抽選を採用しており、メインの口座と併せて開設する証券会社として検討してもよいだろう。

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7位 楽天証券
取扱実績
(2019年)
主幹事数
(2019年)
抽選方法
26社 0社 平等抽選

右肩上がりのIPO実績 今後の期待大

楽天証券の取扱銘柄数は2017年4社、2018年11社、2019年26社と近年増加傾向にあり、2020年もすでに14社のIPOを引き受けた。今後もIPO投資に力を入れることが予想されるため、IPO投資の抽選に当選する可能性を上げるためにも口座開設しておくとよいはずだ。
ただし、楽天証券はNISA口座でIPO投資できないというデメリットもある。IPOの利益を非課税にする目的でNISA口座を作るなら他の証券会社でNISA口座を開設する必要がある。
楽天証券では株式取引や投信積立で楽天ポイントが貯まるため、メインの口座ではなくても楽天のサービスをよく利用する方にはおすすめの証券会社である。

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8位 au カブコム証券
取扱実績
(2019年)
主幹事数
(2019年)
抽選方法
24社 0社 平等抽選

投資信託の購入手数料が完全無料

auカブコム証券のIPO投資では、同じグループ会社の三菱UFJモルガン・スタンレー証券が引き受ける銘柄を取り扱っている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券でもIPO投資に参加できるが、auカブコム証券の方が手数料が安いのでおすすめだ。
また、IPO投資専用のスマートフォンアプリ「IPOLab」を利用すれば、IPO投資に関する情報を手軽にチェックできる。
auカブコム証券では手数料がお得になる「シニア割引」「株主推進割引」など独自の割引制度を採用している。新規口座開設に手数料はなく無料で行えるため、条件に該当している方は口座開設を検討するといいだろう。

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証券会社のIPO実績一覧

上で紹介したIPO投資で人気の8証券会社以外でももちろんIPOに参加できる。もっと当選確率を上げたいという人向けに、さらに8社の証券会社のIPO投資に関する情報を紹介していこう。

野村證券
取扱実績
(2019年)
主幹事数
(2019年)
抽選方法
35社 17社 平等抽選
(ネットの場合)

大規模IPOの主幹事多数の野村證券

野村證券は言わずと知れた日本最大の総合証券だ。その格の高さゆえ大規模IPOの主幹事を務めることも多く、今年の最大のIPOであるキオクシアのIPOでも主幹事を務める予定だ。
総合証券のため敷居が高く感じられがちだが、ネット取引のコースでは手数料も比較的安く、抽選も平等抽選となっている。
さらにこの規模の証券会社としては珍しく前受金が不要であるため、複数口座の応募のためにも使いやすい。
大規模IPOを当てたいなら必ず開設しておきたい証券会社だろう。
ライブスター証券
取扱実績
(2019年)
主幹事数
(2019年)
抽選方法
5社 0社 平等抽選

前受金不要のサブ口座向き証券会社

ライブスター証券は手数料の安さで人気の証券会社だが、実はIPO投資でも開設しておくとメリットのある証券会社だ。
まず他の証券会社と比較して口座数が少ないため、その分当選確率が高くなるのが1つめのメリットだ。
また抽選前の入金が不要であるため、他の証券口座で応募しながら応募するのにも向いている。
IPO投資用のサブ口座として、SBI証券やSMBC日興証券などの証券会社と組み合せるのがおすすめだ。

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大和証券
取扱実績
(2019年)
主幹事数
(2019年)
抽選方法
21社 43社 平等抽選
(ダイワ・ダイレクトのみ)

野村證券、SMBC日興証券と並んで日本三大証券会社の大和証券は、IPOの主幹事実績もトップクラスだ。
野村證券同様、全体の10%程度がネット取引の「ダイワ・ダイレクト」に配分されるため、初心者でも当選の可能性があるのが嬉しいポイントだ。
ただし大和証券では取引手数料の他に年間1,650円の口座管理費が発生するため、注意が必要だ。
みずほ証券
取扱実績
(2019年)
主幹事数
(2019年)
抽選方法
54社 13社 平等抽選
(ダイレクトコース)

ダイレクトコースなら平等抽選

みずほ証券では、店頭取引の「3サポートコース」とネット取引の「ダイレクトコース」の2つのコースから選ぶことができるが、投資初心者がIPO目的でみずほ証券に口座開設するなら「ダイレクトコース」がおすすめだ。
ダイレクトコースの配分は全体の10%程度だが、資産残高や取引履歴によらない平等抽選であるため、誰にでも当選のチャンスがある。
主幹事を務めることも多いので、みずほ証券の口座開設を検討してもいいだろう。
SBIネオモバイル証券
取扱実績
(2019年)
主幹事数
(2019年)
抽選方法
1社 0社 平等抽選

IPOに1株単位で申し込める唯一の証券会社

SBIネオモバイル証券のIPO投資の最大の特徴は、1株単位でIPOに申し込める「ひとかぶIPO」だ。通常IPOには数十万円の資金が必要だが、1株単位でなら数千円からでもIPO投資にチャレンジできるので、まさに投資初心者向けのIPO投資ができる証券会社と言えるだろう。
2019年の取扱は1件だったが、IPO実績トップのSBI証券の子会社であるため今後SBI証券の引き受け銘柄の委託販売が増える可能性は大いにあるだろう。
IPO投資以外にも、単元未満株取引ができることや月に50万円まで取引手数料が無料であることなど、SBIネオモバイル証券は独自の魅力が多い証券会社だ。

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DMM.com証券
取扱実績
(2019年)
主幹事数
(2019年)
抽選方法
3社 0社 平等抽選

2019年から取扱開始 前受金なしが魅力

FXで有名なDMM.com証券だが、2018年からは証券取引の「DMM株」を開始し、2019年からはIPOの取扱も開始した。
抽選前に資金を準備しておく必要が無いため、他の証券会社でIPOに応募しながらでも応募しやすいのがDMM.com証券の魅力だ。
取扱数や配分数自体は少ないため当選確率は高いとは言えないが、前受金なしなのでサブ口座として持っておいてもいいだろう。

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東海東京証券
取扱実績
(2019年)
主幹事数
(2019年)
抽選方法
27社 4社 資産残高などに応じた優遇ステージ制

大口投資家ほど当たりやすい優遇ステージ制

東海東京証券のIPO抽選方法である「優遇ステージ制」とは、預かり資産残高や累計の手数料額に応じて当選確率が変わる仕組みだ。
資産残高が500万円未満の場合は全体の10%の配分の中での抽選となるため、初心者がIPO投資でメインの証券会社にするには不向きな証券会社だ。
東海東京証券では年に4~5件程度主幹事を務めるので、どうしても当てたい銘柄の主幹事を務める場合には口座開設を検討してもいいだろう。
LINE証券
取扱実績
(2019年)
主幹事数
(2019年)
抽選方法
0社 0社 -

今後のIPO穴場証券会社候補

LINE証券は2019年にできた新しい証券会社であり、2020年9月現在IPOの取扱はまだ無い。
だが、取引手数料の信用取引や単元未満株取引などサービスが本格化してきており、今後IPOを引き受ける可能性も高い。
LINE証券はLINEグループと野村ホールディングスの合弁会社であるため、野村證券が主幹事の際のIPOに期待だ。現在口座開設数も他の証券会社と比較するとまだまだ少ないため、穴場証券会社候補として口座開設しておいても良いだろう。

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