FX投資をしている人の中には、「カバー取引は投資にどのように影響するのか」「FX会社は顧客の注文を100%カバー取引先に発注しているのか」などの疑問を持っている人もいるでしょう。

今回はFX投資で重要なカバー取引について解説します。さらに、おすすめのFX会社も紹介するので、カバー取引の仕組みへの理解を深めるために、ぜひ参考にしてみてください。

FX投資で重要なカバー取引とは

FX,カバー取引
(画像=PIXTA)

FX会社は、口座開設料やスプレッドなどの手数料によって利益を得ています。しかし最近では取引手数料を安く抑えているFX会社も多くなっています。そこで各FX会社では、「カバー取引」を行うことで売り上げをコントロールしているのです。

カバー取引はFXの投資家たちの利益にも影響を与えます。そのため、FXを始める際にはカバー取引についても理解しておきましょう。

カバー取引の仕組み

カバー取引は「カバーディール」とも呼ばれています。FX会社が、顧客が行った分と同じ通貨の取引を銀行や証券会社に行うことを指しています。

例えば、顧客が1ドル100円の為替レートのときに10万通貨をロングで注文します。すると、FX会社は銀行や証券会社に対して顧客が注文した分と同じ10万通貨のロングを注文するのです。

FX会社は、顧客からのすべての注文に対してカバー取引を行うことにより会社の損失を防ぐことができます。

カバー取引をしておかないとどうなるのか

FX会社がカバー取引を行わないと、どうなるのでしょうか。カバー取引をしておかないとFX会社が損失を抱える可能性があります。

国内にあるほとんどのFX会社では、FX会社と投資家が相対的な関係になっています。投資家がFXで利益を上げれば、FX会社にとっては損失になります。反対に投資家が損失を出したときには、FX会社にとっては利益を得ることになります。

例えば、投資家が米ドル円でロングのポジションを注文します。為替レートが円高に動きロスカットになれば、ロスカットによる損失分がFX会社の利益です。しかし為替レートが円安に動いて利益を確定させた場合は、FX会社が利益分を投資家に支払う必要があります。

多くの投資家が利益を上げてしまうと、FX会社はすべての投資家に利益分を支払わなければならないので倒産してしまうおそれがあります。つまり、FX会社が銀行や取引会社に顧客がした注文と同じ注文をすることで損失を防ぐことができるのです。

FX会社のカバー取引先のチェックが重要な理由

FX投資を始める際には、複数のFX会社を比較検討して、実際に利用するFX会社を選択します。判断材料としてスプレッドの広さや通貨ペアの多さなどがありますが、カバー取引先についてもチェックしておくとよいでしょう。

カバー取引先のチェックが重要な理由として、以下の3つが挙げられます。

カバー取引が成立しないと約定が難しい

1つ目の理由は、カバー取引が成立しないと約定が難しいことです。FX投資では、売買したい通貨ペアを選択してから注文をします。しかし、注文が約定しない場合には取引が成立したことにはなりません。

投資家が注文を入れたとき、FX会社も証券会社や銀行に同じ注文を入れています。つまり、証券会社や銀行がFX会社の注文を約定したときに、投資家の注文を約定できるのです。信頼度の高い証券会社や銀行がカバー取引先になっているFX会社は約定力が高いと言えます。

実際のレートとFX会社の提示するレートは異なる

2つ目の理由は、FX会社のレートは銀行間取引市場(インターバンク市場)に基づいているため、実際のレートとFX会社が提示するレートが異なっていることです。

例えば、銀行間取引市場のレートが1ドル100円のときに証券会社や銀行が1ドル100円10銭で提示している場合、FX会社は証券会社や銀行と同じく1ドル100円10銭のレートを採用しています。そのために、実際のレートとはズレが生じるのです。

提示するレートは、各銀行や証券会社によって異なります。例えば、A銀行が100円10銭で提示している一方で、B証券会社では100円12銭で提示しているということもあります。複数のカバー取引先を持っているFX会社では、銀行や証券会社が提示しているレートの中から一番レートの良いものを採用します。

FX会社によって提携しているカバー取引先は異なります。カバー取引先を1社しか持っていないFX会社もあれば、5社以上のカバー取引先を持っているFX会社もあります。複数のカバー取引先を持っているFX会社のほうが、1社しかカバー取引先を持っていないFX会社よりもレートが安定していると言えるでしょう。

各FX会社によってカバー率が異なる

3つ目の理由は、各FX会社によってカバー率が異なることです。

カバー率とは、カバー取引先に注文を流す割合のことです。カバー率はFX会社によって差があり、積極的にカバーしているFX会社もあれば、ほとんどの取引をカバーしていない会社もあります。

複数の顧客によってロングとショートの注文が同じタイミングで入ったときには、顧客同士で相殺しあうことも可能です。しかし、一般的にカバー率の高いFX会社のほうが信頼できる可能性が高いでしょう。

カバー先を基準にFX会社を選ぶ

ここでは、各FX会社のカバー先を基準におすすめのFX会社を紹介します。FXの口座開設を検討されている方は、参考にしてください。

主要FX会社のカバー率

2020年4月30日時点での国内の主要FX会社のカバー率は以下のとおりです。

FX会社名 カバー取引の状況 未カバー率 平均証拠金率
DMMFX 80% 63% 21%
トレイダーズ証券 41.41% 4.32% 27.48%
マネーパートナーズ 100% 5.50% 28.89%
YJFX! 100% 1.65% 17.17%
インヴァスト証券 48% 1.24% 23.19%
ヒロセ通商 100% 0.6% 27.9%
FXプライムby GMO 100% 0.63% 27.92%
マネースクエア 100% 0.5% 26.9%
アイネット証券 1.7% 0% 25.7%
セントラル短資FX 100% 0% 28%
外為どっとコム 100% 0% 26%
SBI FXトレード 0% 0% 20%

・カバー取引の状況

カバー取引の状況とは、カバー先が健全であるかを示す割合のことです。カバー先の金融機関が破綻すると、FX会社の取引にも影響を与えます。そのため、カバー先の取引の状況をチェックすることで安全度が分かります。

カバー取引先の状況に掲載できるのは、格付けがBBB以上の金融機関です。アイネット証券やSBI FXトレードについては格付けのない金融機関がカバーしているので低い数値となっています。

・未カバー率

FX会社が顧客の取引に対してどれほどのカバーをしているかをチェックできます。定められた日の取引においてカバーしていない比率をチェックして計算しています。取引がカバーされていないと、為替変動の影響を直接受ける可能性があるでしょう。

・平均証拠金率

平均証拠金率で顧客の取引の内容が分かります。顧客の取引の合計額に対して口座清算価値の高さを計算しています。平均証拠金率が低い場合には、強制ロスカットの可能性が高くなっていることを意味します。

おすすめFX会社①:ヒロセ通商

ヒロセ通商は、カバー取引の状況が100%となっています。また未カバー率も0.6%と低く抑えているので安心して利用できるでしょう。

ヒロセ通商のカバー先の主な金融機関は以下のとおりです。

・バンク・オブ・アメリカ・エヌ・エイ
・バークレイズ銀行
・BNPパリバ銀行
・シティバンク、エヌ・エイ
・コメルツ銀行
・クレディ・スイス銀行
・ドイツ銀行
・ゴールドマン・サックス・インターナショナル
・香港上海銀行
・JPモルガン・チェース銀行

加えてヒロセ通商ではスキャルピングによる取引を公認しています。そのため、デイトレーダーを目指す人におすすめのFX会社です。対応通貨ペアも50種類あり、自分の取引に合わせた通貨ペアを選べるでしょう。


おすすめFX会社②:セントラル短資FX

セントラル短資FXは、カバー取引の状況が100%、未カバー率も0%となっています。平均証拠金率も29%となっており、ほかのFX会社と比較しても安心できる経営が続いています。

セントラル短資FXのカバー先の主な金融機関は以下のとおりです。

・株式会社みずほコーポレート銀行
・株式会社三井住友銀行
・株式会社三菱東京UFJ銀行
・Australia and New Zealand Banking Group Limited
・バンク・オブ・アメリカ・エヌ・エイ
・バークレイズ銀行
・BNPパリバ銀行
・シティバンク、エヌ・エイ
・COMMERZBANK AG
・ドイツ銀行

加えてセントラル短資FXは、最初取引通貨単位が1000通貨となっており少額投資も可能です。チャート分析ツールも用意されているので、FX¥初心者でも安心して利用できるでしょう。

鈴木拓也さん(FXトレーダー、フィンテラス代表取締役)
スワップ投資では、スワップポイント水準が高い会社を重要視しており、米ドル円や南アフリカランド円は「LIGHT FX」、メキシコペソ円は「セントラル短資FX」を利用しています。通貨毎にFX会社でも得意・不得意があるので、スワップポイントの水準やスプレッド水準をよく確認して選ぶことが大切です。

おすすめFX会社③:外為どっとコム

外為どっとコムは、カバー取引の状況が100%、未カバー率も0%となっています。平均証拠金率も26%と高いので安心して利用できるでしょう。

外為どっとコムのカバー先の主な金融機関は以下のとおりです。

・シティバンク、エヌ・エイ
・野村證券株式会社
・JP モルガン・チェース銀行
・モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー・インコーポレーテッド
・モルガン・スタンレー・アンド・カンパニー・インターナショナル・ピーエルシー
・香港上海銀行 香港本店
・バンク・オブ・アメリカ・エヌ・エイ
・ナットウエスト・マーケッツ・ピーエルシー
・ノムラ・インターナショナル・ピーエルシー
・ゴールドマン・サックス・インターナショナル

加えて外為どっとコムでは、外為どっとコム総研というシンクタンクを持っています。ポジション比率情報や売買比率情報などの独自の情報ツールを持っており、FX初心者でも安心して利用できるでしょう。

カバー取引先をチェックして安定したFX取引をしよう

本記事では、カバー取引について詳しく解説しました。

・カバー取引によってFX会社は安定した経営ができる
・FX会社はカバー取引先の提示レートを利用している
・各FX会社によってカバー率が異なる
・セントラル短資FXや外為どっとコムなどは未カバー率が0%となっている

以上の要点を踏まえ、FX会社のカバー取引先をチェックし、安心してFX取引を続けましょう。

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※ファイナンス・マグネイト社調べ(2012年1月~2019年12月)